みなさんこんにちは、バイク館甲府店の塚田です。
さて、前回に引き続きまして社外マフラーへ変更する場合の注意点のお話をさせていただきます。
ちなみに前編は
こちらからご確認ください。
今回は大型車で多い逆輸入車の場合です。
逆輸入車は車検証上の車両型式が国内と違い排ガス規制を表していません。
ほとんどが車両型式のみで「-」ハイフンが入らない場合が多いです。
また、車両によっては型式“不明”という記載だったりします。
まずは、車検証に車両型式のみ記載がある場合。ヤマハのYZF-R6、2018年モデルを例にご説明します。
車体番号がJYARJ2710******の場合、車両型式は“RJ271”で車検証上の型式も“RJ271”です。
排ガス規制がどの部類なのかは車検証上わかりませんが、車両を見ると触媒がついています、年式的にも平成28年排出ガス規制に対応していますので、国内の“2BL”相当です。
↑ヤマハYZF-R6(2018年モデル、プレスト正規輸入車)の車検証です。
(余談ですが、逆輸入車の正確なモデル年式を調べるには販売店などにご相談ください。)
〇スリップオンマフラーの場合は純正触媒より後ろを交換となるので、音量規制94db以下で、更に、加速騒音82db以下でJMCAプレートがついていることが必須です。ガスレポは不要です。
この場合、取り付けるマフラーメーカーのサイトや
JMCA検索画面などでエンジン型式が一致していることが必要です。
〇フルエキゾーストマフラーの場合は触媒付き(2BL相当)なのでJMCAプレート付マフラーが必要です。
さらに、ここからが重要です→
「マフラーメーカーのサイトやJMCA検索画面などで車両型式とエンジン型式が一致していることが必須です、もちろんガスレポも必要です。」逆輸入車の場合はその仕向け地によって多種多様な車両型式が存在します。
ですので、この「車両型式&エンジン型式が一致している」というのが重要になってきます!
エンジン型式は一致しているけど車両型式が一致していない場合は車検には通りませんのでご注意願います。
逆輸入車の基礎知識として、正規輸入車と並行輸入車があります。
正規輸入車とは、ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキなどのメーカー(またはメーカー系ディーラー)が輸入した車体です。
並行輸入車とは、メーカー系以外の業者(バイク屋、輸入業者、商社)が輸入した車体です。
並行輸入車はそのほとんどが車検証上の型式が“不明”と記載がある場合が多いです。
正規輸入車は車検証上の型式に記載があります。
よく巷で正規輸入?並行輸入?またはブライト正規、プレスト正規、モトマップ正規などと聞くことがあるかもしれませんが、
ブライト(カワサキ系)、プレスト(ヤマハ系)、モトマップ(スズキ系)はメーカー系の正規輸入代理店です。
私たち販売店も正規輸入車にはプレスト正規車などと記載して販売することが多いです。
↑こちらはホンダCBR600RR2016年モデル並行輸入車の車検証です。
メーカー系正規車両は、ゆくゆくフルエキゾーストでマフラー交換したい場合に対応する社外マフラーが販売されていることが多いです。
一方、並行輸入車の場合は型式が“不明”となっている場合はフルエキゾーストでの交換ができませんのでご注意ください。
スリップオンマフラーの場合は並行輸入車でも取り付けられるマフラーも多くありますので、安心してください!
さて、ここまで読んでマフラー交換の要点がご理解いただけた方はベテランライダーさんだと思います(笑)。
書いている私もどれだけの方に理解していただけるか不安に思いながら書いてます(^^;
オートバイは奥が深い乗り物だと思っています。(あくまでも私個人の考えです)
自分が乗っているオートバイが国内モデルなのか?正規輸入車か?並行輸入車か?知るだけでも面白いかな~。
カスタムにも興味が出ましたらご相談承ります。お気軽にお声掛けください。
更に、外国メーカーの場合はどうなのか?など気になる方がいるかと思いますので、機会がありましたらそちらもブログでご紹介したいと思います。
ということで、今回のマフラー交換ブログはこれにて終了です。
お読みいただきましてありがとうございます。