カワサキのバイクの源流であるZシリーズを受け継ぐネイキッドバイク「Z1000」は2002年の登場以降4度モデルチェンジをしており、スーパーネイキッドやストリートファイターというジャンルの代表格ともいえます。その特徴は先鋭的なデザインと高い走行性能にあります。しかし反面、「Z1000は速すぎる」という声を聞く方もいるのではないでしょうか。この記事では、Z1000が「速すぎる」と言われる理由、車両の特徴や押さえておきたいポイントを紹介します。
Z1000を「速すぎる」と感じるのは、主に3つの理由からによるものです。ここではひとつずつ解説します
Z1000はどのような理由で「速すぎる」と言われているのでしょうか。実は、Z1000が他の大型ネイキッドバイクより速く感じるのには、Z1000ならではの特徴や要素が関係しています。
ここでは、Z1000が速い理由を3つのポイントに注目して解説します。Z1000がどのようなバイクか気になる人や速いバイクが好きな人は必見です。
Z1000のエンジンはZX-10Rのエンジンをベースとした水冷4ストローク並列4気筒で、排気量は1,043ccです。最高出力は104kWで、最大トルクは111Nmと、国産の大型ネイキッドバイクの中でも高い出力数を誇ります。
エンジン自体がハイパワーであることに加えて、Z1000のエンジンは高回転型です。4000回転を超えると一変し、すさまじいほどの加速力が出るというエンジン特性を持っています。このハイパワーかつ、4000回転以下とそれ以上で全く異なる性格を持つ二面性が、Z1000を「速すぎる」バイクと感じさせる大きな理由のひとつなのです。
Z1000はアルミ製ツインスパーフレームを採用しています。ツインスパーフレームの特徴は、高い剛性を確保しながらも、構造をシンプルにすることで軽量化を両立していることです。しかも、アルミという素材によってその特徴をさらに高めています。
フレームの軽量化によりバイク全体の重量を落とし、それが加速性能やコーナリング性能にもつながっています。Z1000でスピード感のある走りを楽しめるのは、高剛性で軽量なフレームによる特性も大きいといえるでしょう。
Z1000は高性能のサスペンションを採用しています。SHOWA製のSFF-BP倒立フロントフォークは、部品数を減らすことで重量と摩擦力を軽減していることが特徴で、国産車、外車問わず多くのスポーツタイプのバイクが採用しているものです。
リアサスペンションは水平のホリゾンタルバックリンク式で、この構造によりマスの集中化、マフラーの軽量化を実現しています。これらの軽量化と高剛性化がされた前後のサスペンションも、Z1000の大きな特徴です。
速さに注目が集まりがちなZ1000ですが、それ以外にも魅力があります。躍動感あふれるデザインや人間工学に基づいたライディングポジションについて紹介します
剛性の高さと車体の軽さ、高回転域でのパワフルな走りに定評があるZ1000ですが、走行性能以外にもいくつか珍しい特徴を有しています。特に、数回のモデルチェンジの中で生まれたZ1000特有のデザインは注目したいポイントです。
ここではZ1000の見た目やライディングポジションなど、デザイン上の特徴を解説します。
Z1000のルックスで最大の特徴は「SUGOMIスタイリング」と呼ばれる、獲物を狩るときの猛獣のような迫力と躍動感を与えるデザインです。これは2014年のモデルチェンジの際に採用されたデザインコンセプトで、低めの位置から目を吊り上げて睨みつけるようなヘッドライトが、その名の通り「凄み」を放っています。
また、デザインだけでなく性能も「SUGOMIパフォーマンス」をうたっており、Z1000はルックスも性能もパワフルで躍動感のあるバイクといえます。
Z1000は人間工学に基づいたライディングポジションで設計されています。シートやハンドルの位置は高めながら、前方が絞り込まれた形状のシートにより足付き性能も優秀です。ガソリンタンク周りはニーグリップしやすいタンク形状とタンクパッドを採用していて、フィット感と自然な姿勢でのライディングを追求しています。
どう猛でスポーティな走りながら、スポーツタイプのバイクよりも前傾姿勢になりにくいため、長時間乗っていても疲れにくいでしょう。
Z1000はすでに生産を終了していますが、中古バイク市場では高い人気を誇ります。中古バイクを購入する際の注意点を紹介します。
Z1000はヘッドライトが特徴的な「SUGOMIデザイン」とネイキッドながらパワフルな「SUGOMIパフォーマンス」で人気を集めています。ですが、特徴的であるがゆえに好みが分かれやすいバイクでもあります。
ここでは、Z1000を購入する際に注意が必要な、押さえておきたいポイントを3つ紹介します。Z1000が気になる人は要チェックです。
Z1000はネイキッドバイクなので、カウルを装着しておらず、スクリーンもありません。そのため、走行風からライダーを守るカウルを標準装備しているスポーツバイクと異なり、遮るもののないZ1000のライダーは走行風をそのまま体で受け止めることになります。空気抵抗が自分の体にかかってくるので、高速走行になればなるほどその負担は大きくなるのです。
Z1000での走行風の負担を減らすためには、社外パーツにあるカウルやスクリーンを取り付けるなどの方法があります。同モデルのメリットとデメリットを考慮したうえで、バイクの使い方を検討しましょう。
最新のバイクはレースで培った技術を生かし、さまざまな電子制御やデバイスがついています。その流れに反し、Z1000は搭載している電子デバイスの数があまり多くありません。
ABS(アンチロックブレーキシステム)は標準装備されているものの、近年では一般的になりつつあるパワーモードセレクターやトラクションコントロールも搭載されていません。ただし、電子デバイスに頼らず、バイクを自分で操り切っている感覚を支持するライダーも多いようです。
Z1000は躍動感のある猛獣のような「SUGOMIデザイン」を特徴としています。特にヘッドライトは睨みつけるような印象的なデザインで、全体的に個性的な仕上がりのバイクといえます。
また、ストリートファイターと位置付けられているように、そのスタイルはホイールベースが短く、キャスター角が立っているのが特徴です。通常のネイキッドバイクよりルックスがアグレッシブになっている先鋭的なスタイルは、好みが分かれるポイントでしょう。
人気のビッグバイク・Z1000を購入するなら、バイク館がおすすめです。その理由を紹介します
「SUGOMI」のコンセプトで特徴的なデザインとエンジン性能を持つZ1000ですが、最新の排ガス規制に対応していないこともあり、現在は生産を終了しています。そのため、カワサキのディーラーや販売店では手に入りにくくなってくるでしょう。
そこで、Z1000を購入するならバイク館がおすすめです。その理由を紹介しましょう。
バイク館は北海道から九州まで全国各地に64店舗(2023年8月時点)を構えており、店舗ごとに豊富な在庫を有しています。家の近くの店舗に欲しいバイクの在庫がない場合でも、他の店舗から取り寄せが可能です。
また、バイク館のWebサイトでは全国の在庫を確認できます。地域やメーカー、排気量などを絞り込んで検索することも可能です。Z1000をはじめとして、気になる車種がある人は一度チェックしてみるとよいでしょう。
バイク館の魅力は新車、中古車のどちらも保証サービスが充実していることです。中古車の購入には全車最長1年の保証がついており、保証期間中は自己負担0円、回数制限なしの修理サービスを受けられます。
バイク館でバイクを購入すれば、他の販売店で購入するよりも長い期間保証が得られ、安心してバイクライフを楽しめるでしょう。
高い性能によって「速すぎる」という評価を受けるZ1000は、多くのライダーが一度は乗ってみたいと思う1台ではないでしょうか
カワサキの大型ネイキッドバイクZ1000は4000回転以上の高回転域でどう猛な性格を表す、デザインもパフォーマンスも「SUGOMI」のあるバイクです。そんな普通のネイキッドとは一味違う特徴を持つZ1000は「速すぎる」と評判であり、いまや生産を終了して手に入りにくくなっています。
バイク館のWebサイトでは全国の店舗で取り扱っているバイクの在庫や購入時の保証、保険などをチェックできます。Z1000が気になる人はのぞいてみてはいかがでしょうか。