みなさまこんにちは!
バイク館浜松有玉店の庄司です。
みなさまはエンジンの種類の中で油冷エンジンというものをご存知でしょうか。
起源としては1985年に発売されたGSX-R750に初めて採用された冷却方式で、
翌年に発売されたGSX-R1100を皮切りに数多くのモデルに搭載されたエンジンとなります。
油冷エンジンとは本来潤滑等に使用するエンジンオイルを専用の経路を通すことで
冷却にも積極的に使用し、高出力化と軽量化を両立する目的で開発されたものとなります。
そのため当初は大排気量モデルを中心に様々な排気量帯でラインナップされていましたが、
エンジンの高出力化に伴う発熱量の増加や製造技術の進歩の結果、
より冷却効率に優れる水冷エンジンへの移行が進んだことによって
バンディット1200シリーズ(2006年)およびGSX1400(2008年)を最後に姿を消したエンジンとなります。
SACS(Suzuki Advanced Cooling System)を採用したバンディット1200の油冷エンジン
SACSを搭載した油冷エンジンはシリンダーヘッドに向けてエンジンオイルを
大量に吹き付ける必要があるため、一般的な空冷エンジンとは異なりシリンダーヘッドから
クランク側へとエンジンオイルを送るための専用経路が設けられています。
また空冷エンジン同様に冷却フィンが設けられており、走行風による冷却が必要となります。
そして上記のバンディット1200およびGSX1400の生産終了から10年以上が経った2020年…
新たな冷却システムSOCS(Suzuki Oil Cooling System)を採用した待望の油冷エンジンが復活しました!
新型の油冷エンジンは電動ファン付きのオイルクーラーにより冷却したエンジンオイルを
潤滑とは独立した冷却用の経路(オイルジャケット)を高速で通すことによって燃焼室周りを効率的に冷却することが可能となっています。
そのため現状では単気筒エンジンのみの展開にはなりますが従来の油冷エンジンとは異なり、
エンジンオイルをヘッドカバーに噴射して冷やす必要がなく、冷却フィンがなくとも十分な冷却が可能となります。
と前置きが非常に長くなりましたが、
今回は上記の新型油冷エンジンを搭載した車両をご紹介いたします。
本日ご紹介する車両はこちら!
スズキ GIXXER250車両本体価格:369,900円(税込)
走行距離 :302km
油冷単気筒エンジンを搭載した250ccネイキッドモデル!
軽量で取り回しがしやすいため街乗り中心の方にオススメのモデルとなります。
走行距離がたった302kmとなりコンディションに優れた1台です!
スズキ GIXXER SF250車両本体価格:359,900円(税込)
走行距離 :3,748km
上記のGIXXER250と同様の油冷単気筒エンジンを搭載した250ccフルカウルモデル!
ネイキッドモデルに比べハンドル位置が低く、高速域での走行に長けたモデルとなります。
ヘルメットホルダーを装備しているため、日常使いにもオススメの1台です。
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