カワサキ・Z900RSは日本国内で最大級の販売台数を誇る大型のネイキッドバイクです。実際に所有するにあたり、燃費が気になる人は多いのではないでしょうか。実はZ900RSの燃費は2種類の方法で算定する他、実燃費を自分で割り出すこともできます。 この記事では、Z900RSの燃費や測定方法を紹介すると共に、燃費を改善するためのこつも伝授します。Z900RSのオーナーや購入を考えている人は必見です。
Z900RSの燃費について、定地燃費値とWMTCモード値を紹介します
かつてのカワサキの代表モデル・Z1を受け継ぐモデルとしてネイキッドバイク・Z900RS が2017年に発売されました。発売以降5年連続で大型バイクの国内販売台数トップに君臨する超人気車種です。そんなZ900RSの燃費やスペックはどのようなものなのでしょうか。
ここでは、Z900RSの燃費をはじめとした基本スペックや特徴を紹介します。
Z900RSは水冷4ストローク並列4気筒エンジンを搭載し、排気量は948ccです。ABSに加えて2段階+オフのトラクションコントロールとETC2.0車載器を標準装備しており、クラシックな見た目と最新のデバイスを両立しています。
現行のZ900RSシリーズにはスタンダードモデルの他、Z900RS CAFE、Z900RS SE、Z900RS Yellow Ball Editionの4モデルがあります。ただし、エンジンやパーツの基本スペックは全て共通です。
そしてZ900RSの燃料消費率は、定地燃費値は28.5km/L、WMTCモード値は18.8km/Lです。大型バイクの燃費平均値といわれる18.3km/Lよりやや高くなっています。
Z900RSは無鉛プレミアムガソリン仕様、いわゆる「ハイオク車」です。ハイオクは異常燃焼であるノッキング現象の起きにくいオクタン価が高いガソリンで、スポーツカーなどパフォーマンスの高い車に多く使われています。具体的にはオクタン値が89以上のものがレギュラー、96以上のものがハイオクです。
ノッキング現象が起きるとエンジンパワーが落ちてしまうため、レギュラーとハイオクの入れ間違いには注意しましょう。
定置燃費値とWMTCモード値、それぞれの計測方法を解説します
メーカーのカタログやWebサイトに記載されている燃料消費率は、従来の定地燃費値と、10年ほど前から併記されるようになったWMTCモード値の2通りです。測定方法や数値に違いが出るこの2種類の算出方法をそれぞれ解説します。また、実際に自分のバイクを用いて実燃費を測定する方法も紹介するので、Z900RS乗りは要チェックです。
定地燃費値とは二輪車メーカーが新車の型式指定や認定を国土交通省から受ける際の燃費の届出値で、平たんで直線の道を、2名乗車(50cc以下は1名乗車)の状態で時速60キロメートル(50cc以下は時速30キロメートル)を保って走行し、計測されます。
定地燃費値は人為的要因を受けにくいというメリットがありますが、算出される数値は基本的にそのバイクの限界値のため、実際の走行条件で算出する燃費はこれよりも低い数値が出るでしょう。
WMTCモード値とは、国連自動車基準調和世界フォーラムで作成された世界統一基準(GTR)に基づいて計算される燃費の値です。
この算定方法では、排気量と最高速度によって分類されたクラス別に、市街地や郊外、高速道路などの一般的な使用実態をもとに細かく設定された走行モードで、発進・加速・停止のパターンを取り入れながら走行します。そのため実際の走行に近い方法での燃費測定が可能で、実燃費に近い数値を算出できます。
実際に自分で燃費を計測することもできます。これが「実燃費」です。計測方法は、「走行した距離(キロメートル)÷給油量(リットル)=1リットルあたりの実燃費(km/L)」という式を用います。
この方法では、
1.ガソリンを満タンに入れる
2.トリップメーターを0にする
3.いつも通り走行する
4.再度満タンにし、給油量を確かめる
5.トリップメーターの数字をチェックする
6.走行距離と給油量を式に当てはめて算出する
という手順で実燃費を計算します。
実燃費は走行状況によって誤差が生まれるので、数回行う中で平均値を割り出すとよいでしょう。
燃費は普段の気遣いや運転方法によって改善できます。代表的な方法を紹介しましょう
ガソリン代はバイクに乗る上で避けられない出費です。ガソリン代の高騰が続く中で、「できるだけ燃費を向上させてガソリン代を抑えたい」と考える人も多いのではないでしょうか。
実はZ900RSの燃費は、乗り方のこつをつかむことで改善できます。他のバイクでも応用できる部分が多いので、ライダー必読ポイントです。
エンジンは稼働しているだけでもガソリンを消費します。過度なアイドリングを避けることは、無駄な燃料消費を抑え、燃費を向上させる有効な手段です。こまめにエンジンを止め過ぎることは良くないものの、例えば荷物の積載などの長時間の停止時は一度エンジンを止めて、アイドリングの時間を短くしてみてはいかがでしょうか。
エンジンがガソリンを最も多く使用するのは加速時です。走行中にブレーキを無駄にかけることで加速の頻度が多くなってしまいます。走行をスムーズにして燃費を向上させるためには、過度なブレーキの使用や加速を避け、アクセルの操作やブレーキングを緩やかに、適切なタイミングで行うことが大切です。
エンジンの回転数が高いと、ガソリンを多く消費します。速度や動作に応じて適切なギアを選んで走行することで、エンジンの回転数を効率的にコントロールすることが可能です。また、適切なタイミングでシフトチェンジを行えば、一定の速度や適切な回転数を保てるため、燃料の無駄な消費を抑えられます。Z900RSの燃費を改善させられるでしょう。
高年式のZ900RSも中古バイクでは故障の心配などもあるでしょう。しかし、保証が充実したバイク館なら安心です
バイク館ではZ900RSの新車取り扱いはありません。しかし、バイク館では良質な中古車を多数取り揃えています。
一方、いくら高年式のZ900RSとはいえ、中古車ということで故障などの心配をする方も多いようです。しかし、バイク館なら充実のメンテナンスメニューと保証制度を備えているので、多くのユーザーから支持を集めています。
バイク館で購入された中古バイクには手厚い保証が用意されています。中古車には排気量や年式、走行距離に応じて最大1年間の保証がつけられます。
保証期間中は、車両の金額に関わらず、自己負担0円で回数無制限の修理を受けられるため、バイク館のサポートのもと、安心してバイクライフを楽しめるでしょう。
燃費の良い運転を心掛けて乗ってやれば、Z900RSへの愛着が増して長く乗り続けられるでしょう
2017年の発売以来圧倒的な人気を誇るZ900RSの燃費は、定置燃費値とWMTCモード値の2通りで記載されており、WMTCモード値では18.8km/Lと平均値よりやや高めです。
しかし燃費の低さが気になる場合は、アイドリングの時間やアクセルとブレーキ操作、ギアの使い方次第で改善できます。燃費を気にすれば、自然と運転が丁寧になります。そうすれば、さらにバイクへの愛着が深まることでしょう。
ここまで読んでZ900RSが気になった方は、ぜひ一度バイク館のWebサイトを利用してみてください。店舗ごとのZ900RSの在庫を自分に合った条件で絞り込んで検索できる他、保証や保険も確認できるので、きっとあなたのバイク探しのお役に立ちます。
また、バイク館ではカワサキプラザ山形とカワサキプラザ秋田の2店舗を運営しています。山形県と秋田県のお住まいの方は、ぜひこちらにも足を運んでみていかがでしょうか。