バイクに二人乗りできる条件は?走行のポイントや注意点をご紹介します

バイクに二人乗りできる条件は?走行のポイントや注意点をご紹介します

バイク選び

2023/06/30

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二輪免許を持っている人の中には、「友人やパートナーと二人乗りでどこかに出かけたい」と考えている人もいるでしょう。大切な人とのツーリングやお買い物は素敵な思い出となりますが、バイクで二人乗りするためには、いくつか条件があります。それはどのようなものなのか、必要な準備物や注意点と併せて紹介します。

バイクで二人乗りができる免許の条件

バイクでの二人乗りのことをタンデムとも言います。このタンデム、二輪免許を取得したからといって、すぐにはできません。二人乗りをするためには法律で決められた条件があり、それをクリアしておく必要があります。具体的に気を付ける点について、バイクを運転するライダーはもちろん、後ろに乗る人の条件も併せてしっかり確認しておきましょう。

バイクで二人乗り走行ができる条件

後ろに人を乗せてバイクを運転するには、普通自動二輪免許(小型限定も可)、または大型自動二輪免許を取得してから1年を経過している必要があります(または、合わせて1年以上)。

高速道路でも二人乗りはできますが、運転手が二輪免許を取得してから3年以上が経過し、かつ20歳以上でなければなりません。また、条件をクリアしていても、あまり運転する機会がなく、技術が伴っていない場合は、二人乗りで高速道路を走るのはおすすめできません。

バイクに二人乗りする際の同乗者の条件

バイクの二人乗りについて、運転手には明確な条件がありますが、同乗者の制限は、設けられていません。年齢、体重、老若男女関係なく同乗できます。

もちろん、子どもを後ろに乗せて走行できますが、乳幼児や幼児、小柄な子どもを乗せるのは難しいでしょう。二人乗りができる体格であれば問題ありませんが、二輪用のヘルメットが装着できなかったり、タンデムステップに足が届かなかったりすると、同乗できません。

二人乗りができるバイクの条件

50cc以下のバイク(原付一種)は、乗車定員が1名と定められているため、二輪免許取得後1年が経過していても二人乗りはできません。51cc以上で乗車定員が2名のバイクが必須条件です。51cc以上を超えていても、乗車定員が1名のバイクもあるので注意しましょう。

51cc以上125cc以下(原付二種)は、同乗者用のステップ、グラブバーやベルトなどの装備が必要です。純正で装着されていないバイクもあるので、乗車前に確認しましょう。

条件を満たしていないのにバイクで二人乗りするとどうなる?

二輪免許の取得後1年未満で二人乗りをした場合や、二輪免許を取得して合計で3年以上経過していない、または20歳以下なのに高速道路を二人乗りで走行した場合は、違反の対象となります。違反点数2点と反則金が科せられます。交通ルールを守って安全に走行することが大切です。

たとえ条件を守っていても、警察官に止められるケースがあります。停車を求められたときには指示に従い、速やかに行動しましょう。

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バイクで二人乗りをする際に必要な準備

バイクで二人乗りをする際は、運転手だけではなく、後ろに乗る場合にも準備することがあります。大事なことですが、守れていないライダーも中にはいるようです。万が一のとき、自分の命を守ることにもつながりますので、必要な準備は怠らないようにしましょう。ここでは、大事なポイントをまとめました。

頭や顔を守るヘルメット

ヘルメットは、バイクに乗る際に必要な装備のひとつです。二人乗りをする場合、同乗者にも着用する義務があります。

運転手から借りることも多いようですが、頭のサイズに合っていないと、転倒や事故の際にヘルメット内で頭が動いてしまいます。結果、大怪我につながることも少なくありません。ヘルメットはサイズの合った物を着用しましょう。

露出のない服装(推奨)

二人乗りをする際は安全性に配慮して、運転手はもちろん、同乗者も肌の露出が多い服装は避けましょう。

また、スカートは車体に巻きつく可能性があるので危険です。ハイヒールも万が一の時に咄嗟の行動が取りにくいので避けましょう。乗降のしやすさや安全面を考慮すると、長袖、長ズボン、さらにプロテクターを装備することをおすすめします。

バイクで二人乗りする際のポイント

バイクで二人乗りをする時、運転手にも同乗者にも、頭に入れておくことが多くあります。お互いが相手のことを思いやり、安全第一に走行しましょう。

どちらか一方が勝手な行動をしたり、危険なことをしたりすると、大事故につながりかねません。高度な技術は必要ありませんが、二人の息を合わせて走ることが大切です。

バイクの二人乗りで運転者が気を付けるポイント

後ろに人を乗せて運転する際、急ブレーキや急加速をすると、体勢が崩れやすく大変危険です。同乗者は運転手がどのような行動をするのか予測できず、急な動きには対応できません。運転手は、同乗者に気遣いながら運転しましょう。

また、二人分の体重がかかっているため、一人乗りよりもブレーキの利きが悪くなります。いつもより早めにブレーキ操作を行いましょう。

バイクの二人乗りで同乗者が気を付けるポイント

バイクに同乗する時は、運転手のことを第一に考えましょう。走行中、同乗者が不用意に動くと、運転手が思ったような重心移動ができず、車体がふらついてしまいます。また、最悪の場合は転倒する可能性もあります。走行中は、できるだけ体勢を変えずに同乗しましょう。

運転手に密着し、体を寄せ過ぎるのも危険です。運転手の腰に両腕を回し、体を寄せ過ぎない体勢を整えます。運転手と一心同体になることを心掛けると、バランスが取りやすいでしょう。

バイクで二人乗りをする際に注意することは?​​

二人乗り走行ができる条件をクリアし、装備や準備も整ったとはいえ、危険なことはまだまだあります。違反になったり、大きな事故が起きたりしても「知らなかった」では済まされません。

バイクで二人乗りをするときに、事前に頭に入れておきたいことや、注意するポイントを解説します。運転手と同乗者で情報を共有しておきましょう。

バイクの二人乗りが禁止されている区間がある

二輪免許を取得してから3年以上が経過し、20歳以上であれば、高速道路で二人乗り走行ができます。しかし、首都高速道路の一部区間では、バイクの二人乗り走行が禁止されているエリアがあるので注意しましょう。

二人乗り禁止の区間では、禁止区域が始まる手前(予告表示)や始まる場所(禁止/規制開始表示)に、標識が掲示されています。事前にインターネットや地図などでルートを確認しておくのもおすすめです。

悪天候時はできる限り走行を避ける

二人乗り走行は、一人で乗っている時よりも自由が利かず、リスクが高まります。特に雨が降ったり、雪が降ったりした時は、道路がスリップしやすく、バランスが取りづらくなるので注意が必要です。強風で運転がしづらいだけでなく、視界も悪いため、大事故につながりかねません。二人乗り走行を中止する選択も頭に入れておきましょう。

雨や雪などでも後ろに人を乗せて運転する場合は、適宜休憩を取るか、雨がやむまで待つことをおすすめします。

まとめ

同乗者が二輪免許を持っていなくても、運転手と一緒に買い物やツーリングに行けるのが二人乗りの魅力です。しかし、安全に二人乗りを楽しむためには、さまざまな条件があります。出発前に予習しておきましょう。

「二人乗りできるバイクを探している」というライダーには、多種多様なバイクがそろうバイク館がおすすめです。全国各地にあるバイク館の公式HPでは、多彩なキーワード検索で、さまざまなバイクを簡単に探せます。是非一度、バイク館のHPにお越しください。

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