バイクを購入する際、現金一括払いと並んで多いのがローンです。「毎月決まった額を後払いで支払っていく」という基本的なことは分かっていても、具体的な仕組みや特徴は知らないという方が多いのではないでしょうか。ここではバイクローンの特徴やメリット・デメリット、審査の基準などを解説します。バイクローンを検討している人は必見です。
バイクのローンにはどのような種類があり、支払い方法などにどのような違いがあるのでしょうか。ここではバイクローンの基本的な特徴や仕組みの他、バイクローンの種類について解説します。ひと口に「バイクローン」と言っても、実にさまざまなものがありますので、自身がローンを使用する際の参考にしてみてください。
信販会社や銀行などの金融機関がバイクの購入代金を一括で支払い、オーナーがローン会社に返済していくシステムを「バイクローン」と言います。オーナーはバイク購入後、毎月一定額を返済します。ローンの内容によっては、年に2回ほど返済額を増額する「ボーナス払い」を使うこともできます。
つまり、バイクローンはバイク販売店が支払いを待ってくれているわけではなく、ローン会社がバイク販売店へ建て替えた代金を、オーナーが後から返済するシステムです。
バイクローンにはさまざまな種類がありますが、最も重要なポイントは「どこでローンを組むか」、つまり「どこからお金を借りるか」ということです。
バイクを購入する時、バイク販売店でローンの話をすると、そのまま提携信販会社にお任せするというパターンが多いのですが、実際はそれ以外でもバイクローンを組むことは可能です。以下に、主なバイクローンの種類を紹介します。
・信販会社:バイク販売店が提携するローンで、最もメジャーなローンです。バイク購入時に販売店で併せて契約できるので手軽ですが、金利を高めに設定していることが多いといえます。
・金融機関(銀行・信用金庫など):多くの場合、信販会社に比べて金利を低く設定していますが、審査は厳しめです。また、自分で金融機関へ出向いて申し込まなければならず、審査に日数がかかります。
・カードローン:クレジットカード会社や金融機関が発行するカードで借り入れます。もともとカードに限度額を設定しているので、その範囲内であれば借りられます。ただし、金利は高めです。
・ディーラー系ローン:ホンダドリームなどのディーラーでのみ申し込めるローンです。特別低金利キャンペーンなどを開催していることがあります。
ローン会社によっては、返済の種類を選べます。ここでは最もポピュラーなローンの返済方法を紹介します。
・分割払い:最も一般的な支払い方法で、毎月決まった日にちに、一定額を返済していきます。返済完了後には、晴れてバイクは完全に自分のものとなります。所有権が信販会社やバイク販売店になっている場合は、所有権解除の手続きを行いましょう。
バイクローンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。「単なる借金でしょう」と思われる方もいますが、バイクローンには趣味であるバイクだからこそのメリットもあるのです。また、メリットだけではなく、バイクローンローンにはデメリットもあります。メリットとデメリットを比較して、ローンを組むのが自身にとって得策か、そうでないかを確認しましょう。
バイクローンのメリットは、現在、手元に現預金がなくてもバイクが買えることにあります。例えば限定モデルや極上中古車、絶版旧車の希少車など、「そのタイミングを逃せば買えない」という時でも、ローンを組めば現金がなくても購入できるのです。趣味性の高いバイクだからこそ、購入時の一期一会は大切です。そう考える人には大きなメリットといえます。
また、バイクは購入後にも税金や保険、メンテナンス費といった維持費がかかります。現金を手元に残しておきたいという方にとってもメリットです。
バイクローンには利息がつくため、現金一括購入よりも支払い総額が高くなってしまいます。
また、ほとんどの場合、ローン中のバイク所有権は信販会社やバイク販売店となっているため、その間は売却することが難しくなります。ローンを完済した後には「所有権解除」という手続きが必要です。ただし、銀行から借り入れた場合は、所有権は購入者になっていることが多いです。
バイクローンは誰でも組めるわけではありません。ローンを申請すると審査が行われ、それを通らなければローンは組めないのです。ちなみに、審査はバイク販売店ではなく、ローンを実施する信販会社や銀行などの金融機関が行います。
ここでは具体的な審査基準をはじめ、審査にかかる日数や必要な費用について解説します。
審査にかかる日数は、銀行などの金融機関とバイク販売店が契約する信販会社で大きく異なります。
銀行の場合、最短だと翌日に審査結果が出ることもありますが、長い場合だと5営業日(1週間)程度かかることもあるようです。しかし、しっかり審査が行われるため、一般的には金利は安く設定しています。
信販会社は最短だと30分程度で審査結果が出ます。遅くとも即日で、翌日までかかることはほとんどありません。その反面、金利は高めに設定していることが多いので、契約時に金利と支払い総額を確認しましょう。
バイクローンの審査を申し込む際、基本的に審査自体に費用はかかりません。
また、バイク販売店によっては、ある程度の頭金が必要なことがあります。ローンを使用する際は、あらかじめ確認してください。
審査の基準として最も大きな比重を占めるのは、「現在の収入で滞りなくローンを返済できるか」ということです。中でも銀行の審査は「収入金額に対して毎月のローン返済額が何割を占めるか」などを厳しくチェックします。そのため、審査に数日かかるのです。
また、クレジットカードの支払いが滞っていたり、他のローンの返済に遅れたりしたことがある場合は、審査に落ちる確率が上がります。他社の借り入れ状況もチェックするため、多額のローンがある場合も、審査に落ちやすいといえます。
バイクローンを選ぶ際、金利や手続き、返済方法など、さまざまなポイントがあります。では、どういった人がどういう種類のバイクローンを選べばよいのでしょうか。金利の低さだけを重視する方が多いようですが、実際には金利だけが重要な判断基準にはなりません。ここでは、ローン選びのポイントを紹介します。
金利の低さを重視するのであれば、銀行ローンを選びましょう。基本的に所有権はオーナー自身のままなので、自由にカスタマイズしたい場合も銀行がおすすめです。ただし、先述の通り、審査基準が厳しく、結果が出るまで日数もかかります。また、銀行ローンは自分で手続きを行わなければなりません。
販売店が扱う信販会社のローンやディーラーローンは、金利は高めですが、手軽に契約できるのが魅力です。審査も銀行ほど厳しくなく、即日で審査結果が出るのも大きなメリットだといえるでしょう。ローンを組む際は、金利だけでなく、他のメリットも考慮して選びましょう。
金利はちょっとの違いでも、元金が何十万もあれば、結果的に総支払い金額は大きく違ってしまいます。支払いの負担を少しでも軽くするため、条件が同じであれば、なるべく金利の低いローンを選びましょう。
毎月の返済金額は購入者の収入によって大きく変わりますが、一般的には毎月1万円~2万円ほどを返済に充てる方が多いようです。月の支払いを多くして、なるべく早く完済したいという気持ちは分かりますが、多くすればするだけ負担が大きくなります。自身の収入や生活を考慮して、無理のない計画を立てましょう。
また、返済期間は一般的には3年~5年程度と、次のバイクへの乗り換えを想定して設定する方が多いようです。ただし、基本的には「無理のない毎月の返済額」をベースにして、返済期間を決めることをおすすめします。
バイクのローンについて、仕組みや特徴、メリットなどを解説しました。全国の店舗を構えるバイク館でもショッピングローンを取り扱い中です。
月々の支払い金額を先に決めるプランや、支払い回数を自由に決めるプランなど、ユーザーに寄り添ったローンが好評です。支払い回数は最大120回まで、新車・中古車を問わず利用できる点も喜ばれています。バイクをローンで購入しようと考えている方は、ぜひ一度、お近くのバイク館までお越しください。