カワサキ ZEPHYR400/ZEPHYRχの買取事例一覧

【ZEPHYR400/ZEPHYRχの特徴】

ゼファー400は1989年4月に登場した、オーソドックスなネイキッドスタイルモデルです。発売当時はフルカウルのレーサーレプリカ全盛期の時代で、空冷2バルブエンジンで馬力自主規制の59馬力にも届かない46馬力と時代時逆行するバイクでした。
ゼファーは「西風」として、川崎重工二輪工場のある兵庫県明石市から、新たな風を吹かせるようにと願いを込めて名付けられ、その名の通りネイキッドブームの立役者として、二輪業界に新たな風を吹かせました。

■モデルチェンジを機にゼファーχが登場

1989年にゼファー400がフルモデルチェンジする形で登場したのが、ゼファーχ（カイ）です。外観はほとんど変わりがありませんが、内部はほぼ新型と言えるほどの変更が加えられています。
一番の変更点は、2バルブから4バルブになったことです。さらにピストンやクランクも新設計しており、従来の46馬力から7馬力もアップした53馬力と進化しました。
ただ、川崎空冷Zの中では4バルブとなったゼファーχは異端児として扱われることとなりました。これは空冷Zの歴史の中で初めての4バルブエンジンとなったことがきっかけでした。
ただ、ゼファーの開発時からのキーワードであるように、「Z2でもFZでもない、ゼファーという新しいバイク」。ゼファーは「Z」ではなく、あくまで「ゼファー」としての存在です。
ゼファーχはゼファー400のヒットで潤った予算で開発した、やりたかったことをやったバイクでした。

■ZEPHYR400/ZEPHYRχの歴史

1989年に発売したゼファー400は、1993年まで毎年のマイナーチェンジを行っています。
1990年にはシートの材質変更やタンクエンブレムを立体式に変更するなどしました。
1991年は、メーターが砲弾型メッキメーターとなり、燃料計が追加されました。
1992年は、サイドカバーのKAWASAKIのエンブレムが立体式に変更になりました。
1994年と1995年はカラーチェンジのみを行い、1995年モデルがゼファー400としては最後のモデルとなりました。
1996年3月にゼファーχが発売されました。
1997年にマイナーチェンジを行い、リアタイヤが18インチから17インチに変更しました。また、ホイールは5本スポークから3本スポークの新デザインとなりました。
1998年には盗難防止機構付きのキーシリンダーを採用するマイナーチェンジを行いました。
1999年には、10周年モデルの火の玉カラーを発売しました。
2001年のマイナーチェンジでは、パイプ触媒と排出ガス再燃焼システムを組み合わせた「KLEEN」を搭載しました。排ガス規制に対応し、型式をBC-ZR400Cとしました。
2003年には、騒音規制への対応でサイレンサーの内部構造を変更。また、フロントキャリパーを異型対向4ポッドに変更しました。
2004年から2007年はカラーチェンジのみを行い、2008年に排ガス規制に対応せずに生産終了がアナウンスされました。
2009年4月に最終モデルとなる、ゼファーχFinal Editionを発売し、モデルヒストリーに幕を閉じました。

【ZEPHYR400/ZEPHYRχの装備】

ゼファー400/χはオーソドックスなバイクらしいバイクとして、大きな装備の搭載はありませんでした。
91年モデル以降は、ネイキッドとして王道の砲弾型メッキメーターが採用されています。
カスタム性も高く、プレミア価格のついている現在では、ノーマル車両が高騰するほどになっています。

【ZEPHYR400/ZEPHYRχのパワーユニット】

ゼファー400は2バルブ、ゼファーχは4バルブとなっています。ゼファーχは4バルブ化と共にエンジンの大改良を行い、7馬力のアップを実現しました。
オーソドックスなバイクとして、レーサーレプリカの時代で乗りやすいマシンとなっていたゼファーはさらに走行性能が向上し、乗り心地が快適になりました。

【ZEPHYR400/ZEPHYRχのシャシー】

フレームは共通としながら、サスペンションやハンドルをゼファーχへのモデルチェンジの際に変更しています。
リアサスペンションは、リザーブタンク付のツインショックとなっており、ここでもスタンダードなネイキッドを演出しています。