【ZEPHYR1100の特徴】
ゼファー1100は、1989年のゼファー400、1990年のゼファー750に続いて、750cc規制が撤廃されたのをきっかけに1991年の東京モーターショーで発表され、1992年3月に発売したネイキッドモデルです。
ZEPHYRシリーズとして最後の登場となったゼファー1100は、他のZEPHYRシリーズに異なる生い立ちとなっています。
ゼファー400も750もZシリーズからエンジンを継承していますが、ゼファー1100は水冷のグランドツアラー用エンジンを空冷にセットアップし、搭載しました。
■カワサキネイキッドのトップ
1990年のナナハン解禁や1995年の大型バイクの限定解除廃止、リッターネイキッドブームの流れを受けて、ゼファー1100は一気にカワサキネイキッドのトップへと昇り詰めました。
ゼファー1100のヒットには、空冷Zの存在も大きく、ゼファー1100の発売当時すでに絶版車となっていた初代Z(Z1/Z2)を蘇らせたマシンならば、間違いありませんでした。
■ゼファー1100の歴史
ゼファー1100は1992年の発売から生産終了まで、毎年のカラーチェンジを行いました。
1995年には1度目のマイナーチェンジを行い、バッテリーを変更しました。
2002年のマイナーチェンジでは、平成11年排ガス規制に対応し、触媒と二次エア導入機構を採用しました。
翌2003年に最後のマイナーチェンジを行い、平成13年の騒音規制に対応。エアクリーナー上にカバーを装備し、出力が5ps、燃料タンク容量が1Lダウンとなりました。
2006年にFinal Editionを設定して生産終了となりました。
【ZEPHYR1100の装備】
メッキ塗装の砲弾型メーターは、ビッグネイキッドとして王道の装備です。
ブレーキ・クラッチレバー共に調節ダイヤルを採用しており、好みのレバー位置に調整可能です。
センタースタンドも標準装備となっており、メンテナンス性も向上しています。
【ZEPHYR1100のパワーユニット】
水冷ツアラー用エンジンを空冷化した4気筒エンジンは、ツインプラグ、一軸二次バランサーを採用しています。これは、ZG1200VOYAGERというアメリカ向けツアラーの水冷エンジンをボアダウンして作られています。