【XL883の特徴】
XL883シリーズは、扱いやすくスポーティな走行を楽しめるスポーツスターシリーズのひとつです。
883ccのエンジンを搭載し、日本では「パパサン」と呼ばれ親しまれ、愛好家も多く存在しています。
2022年のラインナップは、XL883N アイアンとXL883L スーパーローの2種類となっています。
■XL883シリーズ各車種解説
スポーツスターシリーズは、2004年のフルモデルチェンジ以前と以降でスタイルは同一ながら構造が異なるマシンとなりました。
2003年以前のモデルは、エンジンの鼓動感が大きくスタイルが細いのが特徴で、「リジットスポーツ」と呼ばれていました。
2004年以降のモデルは、リジットスポーツよりも重く、エンジンの鼓動感を和らげるために特殊ゴムをフレームに採用された為、「ラバーマウントスポーツ」と呼ばれていました。
XLH883(リジット)
1987年に発売したXL883シリーズの原点となるバイクです。
トランスミッションは4速となっており、現在のXL883シリーズより少ない。
コントロール性の高さが魅力の一台です。
XLH883H ハガー(リジット)
1988年に登場したハガースタイルモデルです。
XLH883をローダウンし、チョッパーライクなハンドルとスポークホイールを装備しています。
ロー&ロングのハーレー王道カスタムを施した車両です。
XL883C(リジット&ラバーマウント)
1999年に登場したXLH883およびXL883のカスタムモデルです。
ラバーマウントに一新された後もカテゴリーとして受け継がれていき、リジットXLH883とラバーマウントXL883のカスタムが存在しています。
砲弾型ヘッドライトや多くのクロームメッキご施された、アメリカの王道チョッパーカスタムでした。
XL883R(リジット&ラバーマウント)
2002年に登場したXL883Rは、ダートトラックレーサー最強のXR750の本質が受け継がれたモデルです。Rの意味はもちろんレーサーです。
このXL883Rもリジットとラバーマウントのどちらも販売されており、2世代にわたって生産されたモデルです。
XL883(ラバーマウント)
XLH883のスタンダードスタイルを受け継いだラバーマウントスポーツです。
XLH883より約30kg重くなり、ホイールベースも延長されています。
ラバーマウントフレームに一新されてからの最初のモデルです。
2007年以降はインジェクション化されており、マシンの挙動などが変化していると言われています。
XL883L ロー(ラバーマウント)
2005年に登場した、ローモデルでXLH883Hの後継となるモデルです。
XL883の140mmから111mmに下がったシート高が特徴で、扱いやすく足つきも良いモデルで日本でも人気が高いバイクでした。
XL883N アイアン(ラバーマウント)
2009年に登場した、XL883N アイアンはXL1200N ナイトスターの883バージョンとなっています。
ファクトリーカスタムの代表格となっており、現在日本市場でハーレーを代表するバイクとなっています。
XL883L スーパーロー(ラバーマウント)
2011年から現行まで生産されている、XL883L スーパーローは、ローの後継モデルとして登場しました。
後継モデルながら異なるキャラクターに設定されています。
タンク容量が12.5Lから17Lまで増加し、ハンドルもプルバック式となっています。
【XL883の装備】
XL883シリーズは年代やモデルによって、装備が変わってきます。
スタンダードモデルでは、思いのままのカスタム。カスタムモデルではそのままでもよし。さらにカスタムするもよし。
考えるだけで楽しめます。
【XL883のパワーユニット】
XL883シリーズは、883ccエボリューションエンジンを搭載しています。
2007年以降は全モデルインジェクション化されています。
2008年から2010年式は、ECUがシート下に設置されているため、シートのカスタム時などは注意が必要です。