【Versys1000の特徴】
ヴェルシス1000は2012年に発売した、ニンジャ1000/Z1000のエンジンをベースにしたマルチパーパスモデルです。2007年から発売していたヴェルシス650の上位モデルとしての登場で、ERシリーズのようなフロントマスクを採用していました。2015年からの2代目では、ニンジャのようなフロントマスクへと変更となりました。
発売当初から海外市場向けのモデルとして登場し、日本国内では逆輸入車のみの流通となっていました。2019年のモデルチェンジを機に、日本国内仕様として、ヴェルシス1000SEのみがラインナップされることとなりました。
■あらゆる道を走破するストリートサーファー
エンジンはZ1000ベースで、ロングストロークサスペンションを装備したアドベンチャーバイクとして登場したヴェルシス1000は、Z1000より2倍ほどの厚みあるシートの採用やリアキャリアの標準装備、日本国内仕様のヴェルシス1000SEにはショーワと共同開発の電子制御サスペンションや上下クイックシフター等、走破性・快適性を究極まで突き詰めたマシンとなっています。
■日本国内仕様の上級SE
2019年モデルから日本導入となったヴェルシス1000SEは、標準モデルの上級グレードの立ち位置です。
ショーワと共同開発の電子制御サスペンション「KECS」や上下対応のクイックシフター、LEDコーナーライト、調整可能なロングスクリーンが装備されています。
■ヴェルシス1000の歴史
2012年に登場したヴェルシス1000は海外での販売をメインとしながら、2015年にフルモデルチェンジを行います。このモデルから、フロントマスクがニンジャ型となりました。また、アシストスリッパ―クラッチの追加も行われました。
2019年にもフルモデルチェンジを行い、フロントマスクがZX-6Rなどと共通イメージとなりました。また電子スロットルの採用や電子制御のカワサキコーナリングマネージメントファンクションを搭載しました。
同時に海外と日本で上級グレードのヴェルシス1000SEを発売しました。
2021年には平成32年排ガス規制に対応するマイナーチェンジを行い、電子制御サスペンションもアップデートされました。
【Versys1000の装備】
ヴェルシス1000はロングツーリングでも快適な装備類が、標準・オプション共に揃っており、自分好みの乗り方に合わせた装備を追加することが可能です。
標準装備類は、全灯火類のLED化やコーナリングライトの採用、上下クイックシフター等が装備されています。
オプションには、さらに積載性を向上させるトップケースやパニアケースがラインナップされています。
【Versys1000のパワーユニット】
Z1000ベースの水冷4ストローク4気筒エンジンは、全回転域での力強いトルクと高回転域でのアグレッシブな出力で、様々な場面や路面での走破性を極限まで高めています。
また、ギア比は積載やタンデムを前提として最適化されており、フル積載のキャンプツーリングやタンデムでのロングツーリングで、最高のパフォーマンスを発揮します。
【Versys1000のシャシー】
フレームはアルミ製ツインチューブフレームで軽量かつ高剛性でスリムになっています。シート付近をスリムな形状とすることで、足つき性能も向上させています。
ショーワとの共同開発の電子制御サスペンションは、積載モードを設定して、最適なプリロードを実現します。