【R1200C/R1200 Classicの特徴】
R1200Cは1997年に発売した、アメリカンクルーザースタイルのジャーマンクルーザーモデルです。BMWが初めてクルーザー市場に参入したモデルで、ジェームズ・ボンドの映画「トゥモロー・ネバ―・ダイ」にて事前プロモーションを行ったことで有名です。
発売当初はR1200Cというネーミングでしたが、後に登場する派生モデルとの区別の為、クラシックの呼称が追加されることとなりました。
■R1200Cの詳細
R1200Cはジャーマンクルーザーとして、BMWらしいスタイルのクルーザー開発を行いました。5速ミッションでシャフトドライブを採用。また、フロントサスペンションはBMW独自テレレバー式、リアは片持ちのモノレバー式を採用しました。
エンジンもBMWの特徴である水平対向ボクサーエンジンを搭載し、BMWクルーザーモデルの根幹のマシンとなりました。
■派生モデルの登場
R1200Cには様々なバリエーションモデルが発売されました。
2000年にグラファイトの外観で中程度の高さとなったハンドルバーを装備した、「アーバンギャルド」を発売しました。ABS搭載モデルも有料オプションとして追加しました。
2001年にはシングルシートとフォグランプなどを装備した「インディペンデント」が発売。
その他にもサイドカー付きのR1200CやフルドレスツーリングモデルのR1200CL、さらにオーディオ等を搭載したR1200CLCも発売されました。
■R1200Cの歴史
R1200Cは1997年の登場以来、カラーチェンジとバリエーションモデルの発売を行っていました。
2004年には初めてのマイナーチェンジを行い、水平対向エンジンがツインスパーク仕様となりました。これにより、燃料効率が向上し、排出ガスのクリーン化に成功しました。
他にもグリップヒーターの標準装備や前後連動ABS、電源ソケットも搭載されました。
R1200Cは2004年を最後に生産終了となり、BMWのクルーザーは一度終了となりました。
その後のクルーザーモデルは2020年にR18が発売され、歴史が再開しました。
【R1200C/R1200 Classicの装備】
R1200Cのバックレストは3段階の調節が可能で、バックレスト兼タンデムシートとなっていました。
パニアケースのオプションパーツも存在しており、現在もオークションなどで取引されています。
【R1200C/R1200 Classicのパワーユニット】
BMW伝統の水冷対抗ボクサーエンジンは、力強いパワーとトルクが持ち味で、ロングライドでの快適性が高いエンジンとなっています。
その代わり、ストップ&ゴーの多い街中には少し不向きで、長距離をゆったり乗るのがおススメです。
【R1200C/R1200 Classicのシャシー】
R1200Cは安全性能が高く設定されており、ブレーキの制動力や直進安定性など信頼できます。重めの車重をしっかりと制動するフロントダブルディスク、リアシングルディスクで、2004年モデルはABSも搭載されていました。