【R nineT/RnineT/5の特徴】
R nineT(アール・ナインティ)は、2014年から、日本国内仕様が発売されたBMWのRシリーズロードスターモデルです。BMWの二輪製造を象徴するモデルとして誕生し、水平対向エンジンを搭載したバイクでした。
映画「ミッションインポッシブル」にてトム・クルーズが乗っていたバイクは、R nineTのバリエーションモデルであるR nineTスクランブラーでした。
■伝統を継承するクラシカルロードスター
BMWの伝統である水平対向ボクサーエンジンを搭載したR nineTはBMWを象徴するモデルとしてカジュアルでクラシックなデザインとなっています。
もちろん現代の最新バイクとなっているので、最先端の技術も集結しています。
最新の排ガス規制に対応しながら、最高109psの馬力を発揮します。
また、さらなるスポーツ性能を求めて倒立フォークを採用するなど、常に進化を求める姿勢を貫いています。
■R nineT/5の発売
2019年の7月に生産台数限定のR nineT/5を発売しました。
これは、1960年代に生産されていたBMWの/5シリーズをモチーフとして、ベルリンのシュパンダウでの生産を始めてから50周年を記念するモデルとなっています。
ベース車両はR nineTとしていますが、フラットシートや正立フォークとフォークカバー、ニーパッドなど、モチーフの/5シリーズに限りなく近づけていることが伺えます。
■R nineTの歴史
2014年に発売したR nineTは、2017年に初めてのマイナーチェンジを行い、プリロードなどが調節可能なフロント倒立フォークを採用しました。
2019年にはシュパンダウ生産50周年記念のR nineT/5を発売しました。
2021年には欧州排ガス規制のユーロ5に対応するマイナーチェンジを行いました。
他にもライディングモードやサスペンションのプリロード調整をハンドル部のスイッチで行うことができるようになりました。
2023年には、BMWの最初のモデルであるR32の設計を始めてから100年が経ったことを記念した、R nineT 100Yearsを発売しました。
生産台数は1923台となっていますが、日本での発売時期や販売台数は不明となっています。
【R nineT/RnineT/5の装備】
R nineTは2種類のグレードラインナップとなっており、標準モデルではLED灯火類やアルミ製燃料タンクの装備となっています。
上級グレードのプレミアムラインでは、上記の装備に加え、グリップヒーターやクルーズコントロール、電子制御、ETC2.0車載器の標準装備が含まれています。
純正オプションパーツも豊富にラインナップされており、好みに応じたカスタムが純正オプションのみで完結します。
また、リアフレームは取り外し可能となっており、カスタムに十分なスペースを確保できます。
【R nineT/RnineT/5のパワーユニット】
伝統の水平対向ボクサーエンジンは、従来よりさらに滑らかなエンジン特性となっています。4000~6000rpmの領域でのパワー・トルクが最適化され、フィーリングが向上しています。