【Ninja H2の特徴】
Ninja H2は2015年にNinjaシリーズ30周年を記念して、航空宇宙カンパニーやガスタービン・機械カンパニーなど、川崎重工の総力を結集させて開発したマシンです。
ZZR1400/ZX-14Rのフラッグシップモデルの称号を奪い去るようなバイクとなりました。
Ninja H2開発の元となったバイクは、2st3気筒500ccの500-SS マッハ3 H1でした。「漢カワサキ」と呼ばれるのは、このバイクからなのでは?と言われるほどワイルドなマシンでした。そのとんでもないバイクをモデルにして、さらにとんでもないバイクを作った川崎重工。
■航空宇宙カンパニーの技術を用いたカウル
航空宇宙カンパニーの技術を二輪部門に技術を移管して作られたカウルです。航空機や宇宙開発で使われる技術をバイクに詰め込んでいます。これはフロントマスクを始め、カウル全体を見ると明らかに他では見ることのできない造形となっています。
川崎重工だから到達できた境地で、だからこそフロントカウルには川崎重工のロゴがあしらわれているのです。
■クローズド専用のH2R
H2にはもう一つの狂暴な一面があります。それは、クローズド専用のNinja H2R。H2は200馬力。H2Rはなんと310馬力を誇ります。二輪車世界最速を記録するなど、想像もできないマシンになっています。
もちろんどんなサーキットでも、真価を発揮することは難しく、川崎重工航空宇宙カンパニー曰く、空を飛べるバイク。
恐ろしい。
■Ninja H2の歴史
2015年の登場翌年に、アシストスリッパ―クラッチの採用やECUの最適化をするマイナーチェンジを行いました。
2017年にもマイナーチェンジを行い、オーリンズ製TTX36サスペンションを採用しました。
また、クイックシフターを上下対応にアップデートもしました。
2019年には、ブレーキキャリパーにブレンボ製最上級モデルを採用し、最高出力を231psまで向上させるエンジンの調整も行いました。
同時にカーボンファイバーのアッパーカウルを装備した、Ninja H2 カーボンを日本仕様・海外仕様として発売しました。日本国内仕様はNinja H2 カーボンのみとなります。
【Ninja H2の装備】
フルカラーTFT液晶メーターを採用。また、スマートフォンと接続できるシステムも搭載し、カワサキのフラッグシップモデルとして有り余るほどの装備を搭載しています。
電子制御系もフル搭載しており、最高級モデルとしても存在感を示しています。
【Ninja H2のパワーユニット】
スーパーチャージャー搭載のエンジンは、川崎重工の技術を終結させています。
スーパーチャージャー自体もH2専用に最適化しており、どの回転域からでも圧倒的な加速を実現します。
【Ninja H2のシャシー】
H2の圧倒的なパワーを支えるトレリスフレームを採用。各部分で最適なバランスとなっており、スポーツ走行時のフィーリングを重視したセッティングとしています。
サスペンションはオーリンズ製TTX36リヤサスペンションを採用しており、最高の乗り心地に貢献します。