【HORNET/HORNETDXの特徴】
1995年の東京モーターショーに出展され、翌1996年の2月に発売された、スズメバチの名を持つのがHORNETです。250cc直列4気筒エンジンを積んだスポーツバイクとなっています。
250cc、600cc、900ccで販売され、900cc以外はメイン車名、900ccではペットネームとして販売されました。
全てのモデルで、特徴的なタンクデザインが採用され、タンク形状でHORNETと識別できるほど有名となりました。
■スズメバチのように小さくても力強いマシン
180mmの太いタイヤを標準装備とし、走行性能はもちろん安定性も向上しました。
型式MCシリーズで採用されている、水冷4ストロークDOHC4気筒エンジンを採用しており、力強い出力特性が特徴となっています。
■最後の250cc4気筒ネイキッド
平成18年排ガス規制の影響で、当時市場にあった250cc4気筒ネイキッドはバリオスⅡなどと共に生産終了となっています。
生産終了から10数年たった現在でも、中古車相場は変わらず、人気を博しています。
■HONETのモデルチェンジ年表
2006年にHORNET初のツートンカラーを採用した、HORNET DELUXEを発売しました。ツートンカラーの他にも、ホイールのリムにストライプを付け、ブラックのキャリパーを装着し、高級感を演出しました。
軽二輪特有の扱いやすさと太いタイヤによってもたらされる安定感が人気となり、現在も数多くの中古車が市場にあります。
1997年、1998年にマイナーチェンジを行い、アルミホイールの採用など各部のスタイリングを向上させました。
2000年のマイナーチェンジでは、排ガス規制クリアの為に二次空気導入装置を採用するなどしました。
2003年には、シート形状の見直しで、従来から15mmのシート高のダウンに成功しました。
2006年のマルチリフレクターヘッドライトの採用で視認性を向上し、翌2007年モデルをもって、生産が終了されました。
【HORNET/HORNETDXの装備】
2003年モデルから745mmのシートになったことに加えて、2006年からはシートの前後で表皮の材質を変え、ライダーの動きやすさを求めました。
また、2003年には角型のミラーを採用し、視認性も向上しました。
【HORNET/HORNETDXのパワーユニット】
1980年代から続くレーサーレプリカ時代のエンジンは、ネイキッド用にチューニング。低-中回転域での出力を重視していました。高回転域では4気筒特有の爽快な吹け上がりとなりました。
【HORNET/HORNETDXのシャシー】
軽量かつコンパクトな、モノバックボーンフレームを採用し、しなやかで剛性のある操作性に貢献しています。前後ディスクブレーキの採用も安全性への配慮となっており、重量クラス用の幅広いタイヤを採用する事で安定性も向上しました。
高い剛性の大径インナーパイプのフロントフォークや幅広タイヤで、乗り心地も向上しました。