【GSX1400の特徴】
GSX1400は2001年3月に発売された、ホンダCB1300SF、ヤマハXJR1300、カワサキZRX1100に対抗するビッグネイキッドです。
ビッグネイキッドに求められる低-中速域のビッグトルクと軽快なハンドリング性能、を満たすマシンとなっていました。
スズキ伝統の油冷エンジンを搭載したモデルでもあり、大型排気量の油冷エンジンとしては、最後のモデルとなりました。(2020年にジクサーシリーズで油冷が復活しています)
■峠でSSに勝てるビッグネイキッド
軽快なハンドリング性能に加えて、クラストップの1400ccという大排気量・トルク。本来ビッグネイキッドで標準の5速ではなく、6速を採用しました。
4速や5速の検討もされていましたが、スポーツ性が失われるという理由で却下に。
これは、「峠でSSに勝てるビッグネイキッド」が目標とされていたからこその6速化と言えます。
■GSX1400のバリエーションモデル
2004年には、GS1000の意匠を模したクーリーレプリカが限定仕様として登場しました。
2005年にはマイナーチェンジとして、左右2本出しマフラーから4-2-1マフラーへと変更し、限定のブラックカラーのGSX1400Zが発売されました。
2008年に専用カラーリングのSpecial Editionが発売されました。
■GSX1400の歴史
2001年に発売したGSX1400は、2002年にカラーチェンジを行い、2003年にマイナーチェンジを行いました。このモデルから、欧州向けの輸出仕様を設定することからイモビライザーシステムを搭載しました。
2005年のマイナーチェンジと共にGSX1400Zが発売。実質Zの仕様を標準モデルが引き継いだ形となりました。
2006年にカラーチェンジを行い、同じ油冷エンジンを使用していたBandit1200が生産終了となりました。
2008年にSpecial Editionを発売し、このモデルを最後に生産終了となりました。これで、スズキ大型排気量の油冷エンジンは消滅することとなりました。
【GSX1400の装備】
2005年から設定されたメガホンタイプのマフラーは、ビッグネイキッドらしく迫力のあるサウンドを演出します。メーターカバーをメッキ処理したアナログの2眼メーターを採用。
【GSX1400のパワーユニット】
油冷最終となった1401ccエンジンは、Bandit1200のエンジンをベースにシリンダーピッチはそのままに、シリンダーブロックを新設計し、ボアを81mmまで拡大。ストロークは68mmが採用され、エンジン幅を抑えたコンパクトなエンジンとなりました。
また、12.8kg-m/5000rpmというトップクラスのトルクも実現し、抜群の扱いやすさを誇りました。
【GSX1400のシャシー】
ダブルクレードルフレームを採用し、軽快なハンドリング性能を実現しました。また、リアにリザーブタンク付ツインショックを採用し、乗り心地を大幅に向上させました。