【GSX1300BK B-KINGの特徴】
B-KINGは2008年にGSX1300Rハヤブサがモデルチェンジを行うタイミングで発売された、ネイキッド版派生モデルです。
2001年の東京モーターショーで、ハヤブサエンジンにスーパーチャージャーを搭載したアルティメットネイキッドのコンセプトモデルを発表しました。また、ストファイブームの直前での発表で、ハヤブサの公式ストファイカスタムとなっていたB-KINGは爆発的に話題となりました。
コンセプトモデルの時点ですでに完成された仕様となっていたので、市販化を望む声が絶えませんでした。
■遅すぎた7年後の市販化
2001年のコンセプトモデル発表から発売まで、約7年の期間を要しました。この7年という期間は、コンセプトモデルの存在を忘れてしまうほどの長さで、実際にB-KINGは生産終了後も在庫が残ってしまうほどのものとなりました。
また、この圧倒的に売れなかった理由は、リーマンショックの影響も大きく、趣味の嗜好品のバイクは買い控えられていました。
また、車両価格もハヤブサのネイキッド版としてカウルを取り除いているのにかかわらず約10万円も高い価格設定となっていました。
■アルティメットネイキッドを目指した本物の怪物
日本国内では、ゴールドウィングやVMAX1700といったモンスター級のバイクは登場していました。ただこれらのバイクは足つきが良好で低重心なクルーザースタイルです。
B-KINGはアルティメットスポーツとして君臨し続けるはハヤブサのネイキッドモデルです。コンセプトも究極のネイキッドとして、圧倒的なパワーなどを引き継いでいます。ただ、B-KINGは805mmのシート高のネイキッド。低重心でもなければ足つきも良好ではありません。さらにシート幅も広く、シート高以上に足つき性が課題でした。
ただ、前述したようにB-KINGはハヤブサの血を引くアルティメットネイキッドです。
ネイキッドスタイルでの183psは驚異的で、クルーザータイプとの格の違いを見せつけます。
これが、アルティメットネイキッド、本物の怪物と呼ばれる所以です。
■B-KINGの歴史
2001年のコンセプトモデルの発表、2008年の市販車販売開始。
7年以上の開発期間を要したため、モデルチェンジやマイナーチェンジの必要はありませんでした。
国内仕様は無く輸出仕様での販売で、国内での流通は逆輸入車のみでした。ただ輸入元のモトマップも2年を経たずに販売を終了しました。
【GSX1300BK B-KINGの装備】
コンセプトモデルのターボチャージャーの装備はありませんでしたが、ロケットのようなセンターアップマフラーは健在でした。
メーターは指針式タコメーターと中心の液晶に時計やODOメーターを表示。右側の液晶に速度計を備えました。
【GSX1300BK B-KINGのパワーユニット】
ハヤブサのエンジンを使用し、183ps/9500rpmのトンデモパワーを発揮します。フルカウルの防風性能のあるハヤブサと違い、B-KINGはネイキッドの為、もちろん防風性能は皆無です。ただ、究極を追求した怪物ネイキッドを作るために尽力しました。
【GSX1300BK B-KINGのシャシー】
フレームは新設計となっていました。アルミダイキャスト製ダイヤモンドフレームを採用し、239kgの重量と183馬力に耐えうるフレームを開発しました。
また、サスペンションのキャスター角も変更されており、シャシー系は完全新設計のモデルとなっていました。
