【959パニガーレの特徴】
959パニガーレは2016年に発売された、ミドルスーパーバイクシリーズのミドルクラスモデルです。848、848EVO、899パニガーレと続いてきたミドルクラスの系譜に名を連ねることとなった959パニガーレは、899パニガーレ用エンジンを959(955cc)に作り変えました。
ドゥカティのフラッグシップモデルであるスーパーバイクシリーズの916~998シリーズと同等の排気量を持ち、もはやミドルクラスと呼びづらくなってきたため、ドゥカティ自身で「スーパーミッド」と呼んでいます。
■トータルバランスの高いミドルスーパーバイク
959パニガーレが登場した2016年は、合計11台もの新モデルがドゥカティからラインナップされました。その新モデルを代表する存在となったのが、959パニガーレでした。
2016年は欧州排ガス規制のユーロ4の適応時期であり、環境対策が必須の状況でした。
ユーロ4を考慮して作られた959パニガーレは、吸排気系パーツの全面一新や排気量拡大にボアアップではなくストロークアップを選択するなど、エンジン系統に細かな改良を施しました。
こうしてでき上がった959パニガーレは、サーキットはもちろんストリートでも高い性能を発揮し、トータルバランスの高い1台となりました。
■排気量と共に扱いやすさも向上
899ccから955ccへと排気量アップした959パニガーレは、最高出力も150psにまで向上させています。これはもちろん排気量アップによる恩恵でもありました。その代わりに操作性などの扱いやすさが悪くなってしまう懸念もありました。
ですが、排気量アップの方法をボアアップではなく、ストロークアップとし、ホイールベースも延長するなど、扱いやすさを重視した変更を多く行っていました。
■959パニガーレの歴史
2016年に登場した959パニガーレは、848、848EVO、899の後継モデルとして登場しました。
2016年から4年間生産されましたが、2019年を最後に生産終了となりました。
2020年からは、後継モデルのパニガーレV2が登場しています。
【959パニガーレの装備】
959パニガーレは、ヘッドライト、前ウインカー、テールライトにLEDを採用しています。
日本仕様は、騒音規制や排ガス規制への対応でサイレンサーが変更となっています。
【959パニガーレのパワーユニット】
先代の出力を超えるとともに、ユーロ4にも対応した水冷Lツインエンジンです。
3種類のライディングモードの採用で、ストリートでの利便性が大きく向上しました。
【959パニガーレのシャシー】
ショーワ製フロントフォークを採用しており、プリロード調整も可能となっています。
また、フレームは軽量化などを行い最適化したことで、車両重量200kgとし、扱いやすさの向上に貢献しています。