【ムルティストラーダ1200/Sの特徴】
ムルティストラーダ1200/Sは2010年に登場した、ムルティストラーダシリーズのマルチパーパスモデルです。
ムルティストラーダシリーズが登場した2003年から2009年までは、舗装路向けのスポーツモデルで、ムルティストラーダ1200を筆頭にした2010年からのシリーズは、未舗装道路も走行できるマルチパーパスモデルとなっていました。
ムルティストラーダ1200から初めて与えられたくちばしと呼ばれるものは、実は泥や小石からヘッドライトを守るフェンダーのような役割を持っています。
BMWのGSシリーズやスズキのVストロームなど、様々なメーカーのマルチパーパスモデルに搭載されていますが、そのバイクにとっての大きなアイデンティティとなっています。
■「新型」ムルティストラーダシリーズ
ムルティストラーダ1200/Sは、「新型」ムルティストラーダシリーズと呼ばれています。
それは、2009年までのムルティストラーダシリーズとは、用途面から一切が異なります。
前身モデルのムルティストラーダ1100/Sと比べても、全く異なっているのは一目瞭然で、外観デザインは一新されています。
スペック面でも、水冷Lツインエンジンを採用し、オフロードにも目を向けたセッティングとなっており、完全なる方向転換となっています。
■ムルティストラーダ1200Sの登場
足回り強化モデルであるムルティストラーダ1200Sは、2015年のモデルチェンジを機に登場しました。
Sタイプの内容、ムルティストラーダ1200のサスペンションを進化させたDSS EVOを採用。フロントブレーキは、1299パニガーレと同様のブレンボ製M50キャリパーを採用しました。
鍛造アルミホイールは、専用デザインとしていました。
■ムルティストラーダ1200/Sの歴史
2010年に登場したムルティストラーダ1200は2013年に、初めてのマイナーチェンジを行いました。シリンダー当たり2本の点火プラグを持つエンジンを搭載しました。
2015年にはフルモデルチェンジを行い、新エンジンを搭載しました。
また、電子制御なども多く搭載することとなりました。
この年から足回り強化モデルのムルティストラーダ1200Sが発売しました。
両モデルとも2017年に生産終了となり、後継のムルティストラーダ1260へと引き継ぎました。
【ムルティストラーダ1200/Sの装備】
ムルティストラーダ1200は、2015年のモデルチェンジ以降、様々な電子制御が搭載されています。
電子スロットルの採用と4種のライディングモードが選択可能となりました。
また、コーナリングABSやトラクションコントロール、クルーズコントロール、アンチウィリーシステム、スマートキー等最新の電子系装備が揃っています。
【ムルティストラーダ1200/Sのパワーユニット】
スーパーバイク用1198ccエンジンをベースとした、ムルティストラーダ1200の水冷Lツインエンジンは、マルチパーパスモデルに合わせたキャラクターセッティングとなっています。