【マジェスティの特徴】
マジェスティは1995年に発売した、ビッグスクーターです。2000年代から2010年代前半のビッグスクーターブームの中心バイクとして位置していました。
発売当初はビッグスクーターというカテゴリーが無く、似たようなスタイリングは1986年にホンダから発売されたフュージョンくらいでした。
大柄で大容量の積載スペースを持つ250ccスクーターというスタイルがヒットし、国内軽二輪部門売上1位の年間1万台、世界累計10万台の大ヒットを記録しました。
■ビッグスクーターブームの火付け役
1999年に発売した2代目マジェスティは、フルモデルチェンジでスポーツ性が向上。このモデルが火付け役となり、ビッグスクーターブームが巻き起こりました。
2代目マジェスティはカスタム性も高く、様々なカスタムが施されたマジェスティが待ちにあふれていました。
■バリエーション豊かなラインナップ
1995年から2015年のラインナップとなったマジェスティは、ラインナップ中から後まで、様々なバリエーションモデルが発売されました。
完成されたスタイルの大人向けモデルのグランドマジェスティ250/400や、あらかじめショートスクリーンなどのカスタムを施したマジェスティC、油圧ディスクブレーキ等を採用した上級モデルのマジェスティSVなどが発売されました。
現在では、よりスタイリッシュな155ccのマジェスティSなども発売されています。
■マジェスティの歴史
1995年に発売されたマジェスティは、2007年にリアに油圧ディスクブレーキを採用したマジェスティSVとSVをベースにABSを搭載したマジェスティABSを発売しました。
1999年にフルモデルチェンジを行い、新設計フレームの採用や外装デザインを一新するなどとなりました。
2002年にマイナーチェンジを行い、廃止されていたABSモデルの復活、カスタム仕様のマジェスティCを発売しました。
2007年に2度目のフルモデルチェンジを行い、外装デザインを再度一新しまた。
また、このモデルからフューエルインジェクション化されています。
2012年にマイナーチェンジを行い、フロント周りのカウルデザインを変更。2灯式ヘッドライトになりました。
その後は2017年に排ガス規制に対応せず生産終了がアナウンスされました。
【マジェスティの装備】
マジェスティC以外は、カステム前提と言っても過言ではありません。これは、ビッグスクーターブームの中で、ユーザーが思い思いのカスタムを施し、ブームにさらに大きくした影響もあります。主にはマフラー。50cc原付のようなマフラーとなっており、音も貧弱。そのため、社外マフラーを取り付けるカスタムも増えました。
【マジェスティのパワーユニット】
フューエルインジェクション化や、電子制御系の組み合わせで、トルク重視のエンジンとなっています。これは、スクーターとしての快適性の向上やタンデム時の走行性能向上に貢献しています。
【マジェスティのシャシー】
前後ディスクブレーキの採用等、スクータースタイルとしては、高性能の足回りとなっています。ABS搭載モデルの採用もあり、快適性能だけではなく、安全性にも考慮したマシン設計となっていました。