【ドラッグスター250の特徴】
ドラッグスター250は2000年の6月に発売された、ロー&ロングスタイルのドラッグスター400の兄弟車でした。また、ビラーゴの後継モデルとしての登場でもありました。
ホイールベースを伸ばし、フロントフォークのキャスター角を3°程寝かし、全高を抑えた点がビラーゴとの相違点になっていました。
2008年のモデルチェンジでは、ドラッグスター400がFi化していたのに、ドラッグスター250はキャブレターのままでした。2017年の生産終了まで、Fi化することはありませんでした。
■日常で気兼ねなく乗れるクルーザー
ビラーゴから受け継いだのは、クルーザーとは思えないほどの軽量さでした。最終型でも160kgの車両重量は、ヤマハYZF-R25よりも軽い重量となっていました。
このため、女性ライダーやビギナーライダーのアメリカンクルーザーの入門として、人気となっていきました。
また、車重が軽く扱いやすいことで、日常でも気軽に乗れるクルーザーとなっていました。
■最大のライバルはドラッグスター400
ドラッグスター250にとって、一番身近で最大のライバルとなっていたのは、兄弟モデルのドラッグスター400でした。パワフルで重厚感のあるドラッグスター400と軽量で扱いやすいエントリーモデルのドラッグスター250。好みが分かれるのは当然のことですが、やはりエントリーモデルを卒業すると、ドラッグスター400に移る人は多かったようです。
他社250ccクルーザーよりも、同社400ccクルーザーがライバルとなる構図は、ヤマハの国産アメリカのクオリティによるものも大きかったのではないでしょうか。
■ドラッグスター250の歴史
2000年に発売したドラッグスター250は、2007年までカラーチェンジや軽微なマイナーチェンジ、アニバーサリーモデルを発売していました。
2008年のマイナーチェンジで排ガス規制に対応しました。ハンドルやレバー形状の変更や2-1の集合マフラーの採用などの変更を行いました。
このマイナーチェンジから、型式をVG05Jとしました。
2016年までカラーチェンジを行い、ドラッグスター誕生20周年の記念カラーをラインナップに追加しました。
このモデルが最終となり、2017年で排ガス規制に対応せず生産終了となりました。
【ドラッグスター250の装備】
カラーチェンジをほぼ毎年行っていたドラッグスター250は、生産が終了した現在の中古市場でも、好みに合わせたカラーリングが選択できるほどです。
250ccクルーザーとして、快適装備は多くなく、カスタムも含めて自分好みの車両にしていくことも魅力の一つになっていました。
【ドラッグスター250のパワーユニット】
ドラッグスター250は、常用回転域で扱いやすい空冷4ストロークV型2気筒エンジンを搭載していました。
日常域で扱いやすいクルーザーとして、低-中速域に重きを置いたセッティングとなっていました。
【ドラッグスター250のシャシー】
リアサスペンションはツインショック式を採用。駆動はチェーンドライブとなっているのが特徴です。250ccクルーザーとして、快適な走行性能を求めました。