【シャドウファントム750の特徴】
シャドウファントムは、2009年にシャドウ750の派生モデルとして登場した、アメリカンクルーザーです。水冷V型2気筒エンジンを搭載し、フューエルインジェクション化しています。このことから、シャドウ750の系譜としては、後期型に分類されます。
特徴はショートタイプのフェンダーと前後一体化したシートです。また、ブラックを基調としたカラーリングとしたことで、シックな装いとなっています。
■ブラックに統一したスタイリング
車体カラーをブラックにするのはもちろん、サスペンションやホイール、エンジンまでもがブラックに塗装されており、ファントム(西欧における幽霊などの類)のイメージのスタイリングになっています。
■シャドウファントムとしての歴史
2009年に発売した、シャドウファントムは2012年モデルにカラーチェンジを行いました。
初期モデルはタンクやフェンダーなどが艶アリのブラックだったのに対し、2012モデルでは、艶消しのブラックを採用し、シックなデザインに磨きがかかりました。
その後は、2016年まで生産が続けられ、生産終了となりました。
短命なモデルとして、現在でも一部のファンから熱烈な支持を集めています。
【シャドウファントム750の装備】
「Phantom」のロゴをあしらった専用設計のスピードメーターを採用しました。
また、前後一体化のシートの採用やオフセットタイプの給油口などを採用しました。
【シャドウファントム750のパワーユニット】
シャドウ750と共通の水冷V型2気筒エンジンは、低回転域で発揮する図太くフラットなトルク特性が特徴です。クルーザーらしく、ドコドコとゆったりした走りに磨きを掛けました。
また、デュアルテーパードマフラーの採用でVツイン特有の鼓動やサウンドを徹底的に追及しました。
【シャドウファントム750のシャシー】
1640mmのロングホイールベース化によって、シート高650mmを達成し、アメリカンクルーザーとして、快適性を追求しました。
シャドウ750と共通のシャシー系となりますので、走行性能はシャドウ750と変わりありませんが、変更されたシート等から居住性能は上がっています。