バイクを売りたいと思ったときに、「買取業者に連絡して、査定してもらう」ということは分かっていても、「必要な書類や準備すべきこと」が分からない人も多いのではないでしょうか。 ここでは、バイク売却時の流れや必要書類、さらに査定額アップのコツについて解説します。また、売却後の確認ポイントもご紹介していますので、バイクを売りたい人は必読です。
バイクを売却する際には、車検証や身分証明書など、さまざまな書類が必要となります。これらの書類を揃えて、市区町村役場や運輸支局などの機関に出向き、まずは廃車手続きを行います。
しかし、必要な書類は排気量によって異なります。また、自分で手続きをする場合と、買取店などに依頼する場合でも用意する書類は異なりますので、注意が必要です。
ここではバイクを手放す際に必要な書類を、排気量別にまとめました。
125cc以下の原付バイクを売却する場合は、まず廃車手続きを行う必要があります。自分で手続きをする場合には、登録地の市区町村役場へ行き、廃車証明書を取得しましょう。
買取業者に依頼する場合は、ナンバー取得時に発行される標識交付証明書が必要です。紛失した場合は、登録地の市区町村役場で再発行してもらいましょう。
【自分で手続きする場合】
| 必要な書類や物 | 取得場所 | 備考 |
|---|---|---|
| 廃車証明書 | 市区町村役場 | ナンバー返納時に発行される |
| 身分証明書 | - | 運転免許証など |
| 自賠責保険証明書 | 加入保険会社の窓口（紛失した場合） | 通常は車体とともに保管 |
| 印鑑 | - | 認印は可、シャチハタは不可 |
【買取業者に依頼する場合】
| 必要な書類や物 | 取得場所 | 備考 |
|---|---|---|
| 標識交付証明書 | 市区町村役場（紛失した場合） | ナンバー取得時に発行された書類 |
| 身分証明書 | - | 運転免許証など |
| 自賠責保険証明書 | 加入保険会社の窓口（紛失した場合） | 通常は車体とともに保管 |
| 印鑑 | - | 認印は可、シャチハタは不可 |
125cc超〜250cc以下のバイクとは、いわゆる250ccクラスのことで、車検のないバイクです。そのため、車検証はありません。その代わりに、ナンバーを取得した際に「軽自動車届出済証」という書類が発行されます。買取業者に手続きを依頼する場合は、その書類を渡しましょう。もし紛失してしまった場合は、あらかじめ運輸支局で再発行してもらう必要があります。
自分で廃車手続きをする場合は、運輸支局に出向いて軽自動車届出済証返納証明書を発行してもらいましょう。
【自分で手続きする場合】
| 必要な書類や物 | 取得場所 | 備考 |
|---|---|---|
| 軽自動車届出済証返納証明書 | 運輸支局 | ナンバー返納時に発行される |
| 身分証明書 | - | 運転免許証など |
| 自賠責保険証明書 | 加入保険会社の窓口（紛失した場合） | 通常は車体とともに保管 |
| 印鑑 | - | 認印は可、シャチハタは不可 |
【買取業者に依頼する場合】
| 必要な書類や物 | 取得場所 | 備考 |
|---|---|---|
| 軽自動車届出済証 | 運輸支局 | ナンバー取得時に発行された書類 |
| 身分証明書 | - | 運転免許証など |
| 自賠責保険証明書 | 加入保険会社の窓口（紛失した場合） | 通常は車体とともに保管 |
| 印鑑 | - | 認印は可、シャチハタは不可 |
250cc超のバイクとは、一般的には400ccクラス以上のことで、ビッグバイクを含む車検が必要なバイクを指します。そのため、廃車にする場合には車検証（自動車検査証）が必要です。
自分で手続きする場合には、あらかじめバイクを廃車にして、自動車検査証返納証明書を受領しておきましょう。
また、地域によっては自動車税納税証明書の提出を求められることがあります。
【自分で手続きする場合】
| 必要な書類や物 | 取得場所 | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車検査証返納証明書 | 運輸支局 | 車検証返納時に発行される |
| 身分証明書 | - | 運転免許証など |
| 自賠責保険証明書 | 加入保険会社の窓口（紛失した場合） | 通常は車体とともに保管 |
| 印鑑 | - | 認印は可、シャチハタは不可 |
| 自動車税納税証明書（△） | 市区町村役場 | 必須ではないが求められることがある |
【買取業者に依頼する場合】
| 必要な書類や物 | 取得場所 | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車検査証（車検証） | 運輸支局 | 車検時に発行される |
| 身分証明書 | - | 車検時に発行される |
| 自賠責保険証明書 | 加入保険会社の窓口（紛失した場合） | 通常は車体とともに保管 |
| 印鑑 | - | 認印は可、シャチハタは不可 |
| 自動車税納税証明書（△） | 市区町村役場 | 必須ではないが求められることがある |
上記で紹介した書類以外に、状況によっては必要となる書類があります。ここでは追加で必要になる書類を、ケースごとに紹介します。
該当する場合には、あらかじめ紹介した必要書類と併せて、以下の書類も用意しておきましょう。
一般的に未成年がバイクを売却する場合は、保護者の同意が必要です。同意の確認方法は、買取業者によって異なりますが、おおむね、以下の3パターンが当てはまります。
1, 買取業者が用意した同意書に保護者が記入
2, 電話で保護者に確認
3, 保護者が立ち会う
買取をスムーズに進めるためにも、未成年の方は査定前にあらかじめ買取業者へ確認しましょう。
個人売買でバイクを売る場合は、譲渡証明書が必要です。あらかじめ譲渡人欄に記名と捺印を行い、売却する相手に渡しましょう。証明書は廃車手続きをした際に運輸支局や市区町村役場でも取得できますし、Webサイトからダウンロードも可能です。
自分名義のまま車検証やナンバープレートなどを渡す人も多いようですが、相手が名義変更をしてくれないなどのトラブルも起こり得ます。基本的には自分で廃車手続きをしてから、相手に引き渡すことをオススメします。
自分で廃車手続きに行く時間がない場合、家族や知人に手続きをお願いすることがあります。その際は、委任状と名義人の身分証明書（コピー）が必要です。
委任状は買取業者が用意してくれるので、必要な場合はお願いしてみましょう。
ローン中のバイクを売却する場合は、車検証や軽自動車届出済証をチェックしてみてください。所有者がローン会社になっている場合は、自由に売却することはできません。
しかし、バイク館などの大手販売店であれば、ローン中のバイクの売却も可能です。これらの業者はローンを一旦清算して、ローン会社の所有権を解除してくれます。
ただし、ローン残高が買取額より多い場合はローンを清算できないため、解除ができません。買取業者によって異なりますが、そういった場合は新たにローンを組み直したり、現金で不足分を支払ったりすることで、問題を解決してくれることもあります。
個人が経営するバイクショップなど、規模の小さい買取業者にバイクを売る場合、ローンの支払いが完了していることを証明する完済証明書の提出を求められることがあります。その場合は、ローン会社に連絡して、証明書の発行をお願いしましょう。
ローン会社に電話で依頼すると発行申請書が送られてきます。必要事項を記入して返送すると、ローン会社が完済証明書を発行し、郵送してくれます。
バイクの買取査定額は、メーカーや車種、年式、走行距離によって変動します。ゴールデンウィーク前など、バイクの需要が高まる時期には全体的に査定額はアップする傾向にあるようです。
また、買い取ったバイクを自社ネットワークで直接販売する業者のほうが、業者間オークションで転売する業者よりも高値を付ける傾向にあります。なぜなら、自社流通業者にはオークションという「中間マージン（手数料）」がなく、余分な費用がかからないためです。
普段と変わらない乗りっ放しの状態で買取査定を受けたら…もちろん、それでも値段は付くでしょう。しかし、せっかくなら少しでも高い査定額を引き出したいものです。
実はちょっとした気遣いで査定額はアップします。そこで、査定直前にやっておきたいポイントと、普段から気を付けたいポイントを紹介します。
査定を受ける前に、しっかりと洗車をしましょう。きれいな車体は買取業者に好印象を与え、「バイクが大切に扱われてきた」と思わせます。
汚れや埃が車体に付いていると、それが単なる汚れなのか、オイル漏れなのかの判別が付きません。その場合、業者としてはオイル漏れを前提とした安い査定を出すしかありません。
また、査定前にエンジンを暖機しておくこともポイントです。査定時にすぐにエンジンがかかると好印象になります。
査定直前だけでなく、「いつか売る日」に備えておくことも重要です。保管は屋内が理想ですが、せめて屋根のあるところに停めておくことを推奨します。それも難しい場合、できる限りバイクカバーをかけましょう。
エンジンオイル交換やチェーン点検など、日頃からしっかりメンテナンスをしておけば、同じ年式、走行距離でもバイクの状態は大きく変わります。また、あまりバイクに乗らない場合でも、定期的にエンジンをかけるのも重要なポイントです。エンジンをかけないとガソリンが詰まったり、バッテリーが上がったりするため、バイクの劣化が一気に進みます。
バイクの売却方法としては、業者が来て査定する「出張買取」と、自身でお店にバイクを持ち込む「来店買取」の2通りがあります。「出張買取」よりも高値がつくバイク館の「来店買取」についてご紹介しましょう。
最寄りのバイク館まで自走可能ということは、不動車はもちろん整備不良の車両とは違って状態の良いバイクであることの証明に繋がります。必然的に買い取るスタッフの印象も良くなり、価格が上乗せされるのです。
乗り換えるバイクの購入が決まっていれば、そのバイクが販売されているお店で下取りまですると買取額の上乗せ、もしくは新たに購入するバイクの販売価格から値引きしてもらえます。
日本全国に店舗展開しているバイク館では、お目当てのバイクが遠方の店舗で販売されていても、バイク館のネットワークでそのバイクを最寄りの店舗まで持ってくることもできます。これぞという一台があったら、一度最寄りのバイク館スタッフに相談してみてください。
ウェブサイトはもちろん、各店舗に国内外の多種多様なバイクを取り揃えているバイク館の在庫車両をじっくり見て回ることができます。パソコンやスマホで見ているだけでは気づかない多くの現車を前に、夢が一層膨らんでくることは間違いありません。その圧倒的な在庫数をご自身の目で見てみてください。
下取りから納車までの期間が空いてしまうことがありますが、致し方ないとはいえバイクがない期間はライダーにとって少々寂しいもの。でもバイク館の「来店買取」を用いれば、査定後も納車日までバイクに乗り続けられるのです。納車日にバイクで向かい、今のバイクを引き取ってもらって新しいバイクで帰ることができます。1日もバイクがない日を作りたくないライダーには嬉しいサービスですね。
バイクの売却は、ただお金を受け取るだけで終わりではありません。保険の切り替えや名義の確認など、手放したあともやらなければいけないことや、確認するべきことがあるのです。
これらを怠ると、「せっかく手に入れた売却金が減っていく」ということにもなりかねません。実行と確認を徹底しましょう。
多くの場合、バイクには任意保険がかけられており、「任意保険」は自分で解約の手続きを行う必要があります。契約内容や解約時期によっては解約払戻金が入るので、早めの解約をオススメします。解約をしなければ、保険料を払い続けることになりますので、注意が必要です。
個人間売買とは異なり、買取業者への売却は名義変更などを対応してもらえます。しかし、あくまでも人が行うことなので、ミスはつきものといえます。
査定時に「いつ名義変更が完了し、書類はいつまでに送られてくるのか」を確認しておくことをオススメします。予定日を過ぎても名義変更完了の書類が送られてこない場合は、買取業者へ確認の連絡をしましょう。
バイクを売却する場合は、排気量や条件によってさまざまな書類が必要です。バイク館なら、専門のスタッフが親切に対応してくれます。もちろん、必要な書類なども教えてくれるので、初めてバイクを売る場合でも安心です。
しかも全国に72店舗（2025年3月時点）を展開するバイク館では、自社で買い取ったバイクは自社のネットワークで販売します。そのために余計なマージンがかからず、結果として高価買取を実現しているのです。
バイクを売りたいとお考えなら、ぜひ一度、お近くのバイク館にご相談ください。
