1960年代〜1980年代前半に作られた渋いクラシックバイクは、空冷エンジンや鉄フレーム、リア2本サスなど、バイクらしいスタイリングで多くのライダーを惹きつけています。そんなクラシックバイクの魅力について、あらためて掘り下げます。 近年ではクラシックバイクを思わせるルックスと最新の装備を併せ持つネオクラシックバイクも人気です。おすすめのネオクラシックバイクを5台紹介するので、ネオクラシックバイクの購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
クラシックバイクは時代を超えたデザイン性や高い質感が魅力です。
クラシックバイクとは、明確な定義はありませんが、一般的に1960年代〜1980年代初め頃に生産されたバイクを指すことが多いようです。それより以前に生産されたバイクはビンテージバイクと呼ばれます。
クラシックバイクからにじみ出る渋さは、いったいどこから出てくるのでしょう。あらためて、クラシックバイクの魅力を掘り下げます。
現行車のバイクラインナップを見てみると、ネイキッドやスーパースポーツ、アドベンチャーツアラーにオフロードモデル、さらにクルーザーやスクーターなど、じつにさまざまです。しかし、1970年代前後のバイクシーンではバリエーションはほとんどありません。
バイクといえば鉄フレームに空冷エンジン、パイプハンドルに丸いヘッドライトでリアサスは2本と、ほとんど同じスタイルばかりです。しかし、だからこそこのスタイルが当時のバイクの象徴として、今なおライダーたちを強烈に魅了しています。
近年ではネオクラシックバイクが人気ですが、じつは数年前までリアルなクラシックバイクが発売されていました。それがヤマハのSR400です。
1978年に登場したSR400は、その後モデルチェンジを繰り返しますが、空冷単気筒エンジンをはじめとする基本的な設計は1978年当時のままでした。2021年に生産を終了しますが、最終モデルも空冷単気筒エンジンやセミダブルクレードルフレーム、前後スポークホイールにキックスタートなど、1970年代バイクそのままのスタイリングを維持していたのです。
クラシックバイクを特徴づける4つのポイントについて解説します。
いったいなぜ、ライダーは渋いクラシックバイクに魅力を感じるのでしょうか。1970年代前後の名車が多いことで、憧れを抱いているということはあるでしょう。しかし、バイクの隅々まで見ていくと、現代のバイクにはないさまざまなデザインやこだわりが見られます。そこで、クラシックバイクを渋く見せている4つのパーツにフィーチャーしました。
現代のバイクは各所に樹脂パーツやFRPなどが使われていますが、クラシックバイクは車体の多くに鉄製パーツを使っています。鉄だと当然さびてしまうため、クロムメッキを施します。このクロムメッキパーツが、バイクに重厚感や機械の美しさを与えているのです。
クロムメッキパーツは主に前後フェンダーやタンクキャップ、ウインカーなどに使用されています。
SR400に代表されるように、1970年代以前に生産されたバイクは、始動方式にキックスタートを採用しているモデルが多くあります。ボタンひとつでエンジンをかけられるセルスターターと違って、キックスタートはまさに「儀式」と呼ぶにふさわしいものです。きっとバイクを特別なものに感じられるでしょう。
ただし、SR400のようにキックスターターでしかエンジンをかけられないモデルは希少です。1970年代以降に生産されたほとんどのバイクは、セルスターターとキックスターターを併用しています。当時はバッテリーもセルモーターもそれほど性能が高くなく、保険的な意味合いでキックスターターを装備していました。
現行モデルでもオフロードバイクでは採用されていることが多いスポークホイールですが、当時はスポーツモデルもスポークホイールを履いていました。ハブとリムを細い棒状のスポークでつなげるホイール形状で、バイクのクラシック感がアップします。
ただし、現行の一部純正ホイールを除き、基本的にスポークホイールはチューブレスタイヤを履けません。異物を踏むとチューブに穴が開いてしまい、一気に空気が抜けたり、パンク修理がチューブレスより大変だったりと、デメリットもあります。
1980年代前半までは、スポーツモデルでも空冷エンジンが主流です。空冷エンジンはシリンダーにフィンを装着して、エンジンの冷却面積を増やし、走行風を当てることで冷やします。フィンがエンジンに表情を与え、クラシックバイク特有の渋さを演出しているのです。
水冷エンジンでも、渋さを出すためにフィンを用いているモデルもあります。
古いクラシックバイクの購入には不安があるでしょう。そんな方にはネオクラシックバイクがおすすめです。
クラシックバイクは渋くて好きだけれど、古いモデルの購入は不安だという方は多いでしょう。そこで、ネオクラシックバイクをおすすめします。
ネオクラシックバイクはクラシックバイクのような渋さを持ちつつ、先進技術や最新性能を備えたモデルです。今回はネオクラシックバイクの中でも、現行モデルではなく、少し古めの絶版車を集めました。人とは違うネオクラシックが欲しいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
公式発表はされていませんが、CB1100がおそらくホンダ最後の空冷4気筒モデルだろうといわれています。今でも人気の高いモデルですが、その実質的な前モデルが2008年まで生産されていたCB750です。
オーソドックスなスタイルで、突出した何かがあるわけではありません。しかし、トータルバランスの高さには定評があり、ビギナーからベテランまで、スキルを問わずに楽しめます。飽きずに長く乗れる1台といえるでしょう。
1960年代〜1970年代前半にかけて生産されてきたWシリーズは、1999年にW650として復活しました。新たに開発された空冷バーチカルツインエンジンは、空冷フィンに加えてベベルギアを装着し、その美しさは多くのライダーを魅了します。
その後、排ガス規制の影響などもあってW800へ進化しました。現行モデルは2代目W800として、高い人気を維持しています。
1990年代にバイクシーンを席巻したネイキッドは、まさにネオクラシックバイクの先駆けといえるでしょう。当時を代表するモデルといえばゼファー(400)ですが、兄貴分のゼファー750や1100もネイキッド人気を支えたモデルです。
特にゼファー750は、流麗なシルエットや丸型カムカバーなどによって、当時はZ2の再来と言われました。今ではZ2ほどではありませんが、中古車はプレミアム価格となっています。
2001年に登場したGS1200SSは、丸パイプのダブルクレードルフレームに並列4気筒エンジンを搭載したモデルです。往年の耐久レーサー・GS1000Rを思わせるルックスに油冷エンジンを搭載したスズキファン垂涎のモデル……かと思われましたが、時代が早過ぎたのか、わずか3年で生産を終了しました。
しかし、今になってその存在が再評価され、さらにタマ数の少なさも相まって、中古車価格は高騰しています。
43年もの間生産されてきたSR400は、クラシックバイクであると同時にネオクラシックバイクでもあります。たしかに初期型や2型のSR400は今ではクラシックバイクだといえるでしょう。しかし、2010年にSR400は吸気システムをF.I(フューエルインジェクション)に変更するなど、着実な進化を遂げてきました。
基本的なシルエットは同じでも、SR400は年式によってクラシックバイクとネオクラシックに別れる稀有なモデルなのです。
バイク館は国産新車、輸入新車、さらに中古車まで、さまざまなバイクを取りそろえています。
「クラシックバイクはさすがに不安だけど、ネオクラシックバイクなら購入してみたい」と思った方も多いのではないでしょうか。しかし今回紹介したネオクラシックバイクも、生産終了から10年以上たっているモデルが少なくありません。購入するなら、充実した保証や信頼できるメンテナンスを誇るバイク館がおすすめです。
バイク館で販売されている中古車には、最長1年間の保証がついています。保証期間内であれば、保証対象部品の修理や交換は何度行っても無料です。中古車も安心して購入できるでしょう。
また、バイク館は全店が認証工場で、国家資格を有する整備士が在籍しています。メンテナンスや点検なども安心してお任せできるので、購入後の不安はありません。
ネオクラシックバイクなら、渋さと維持しやすさを両立しています。バイク館でお気に入りを見つけましょう。
バイクらしいスタイリングとディテールによって、今も多くのライダーの憧れとなっている渋いクラシックバイクですが、実際に維持するのは大変です。ネオクラシックバイクなら、渋さを持ちつつも、維持もしやすいでしょう。
バイク館のWebサイトを見れば、たくさんのネオクラシックバイクが見られます。メーカーや走行距離などを絞って検索できるので、お目当てのバイクがある人は、ぜひ一度検索し気になる車両を問合せください。