バイクのヘッドライトやウインカーを正常に機能させるためには、バッテリーが必要です。現行車両を含め、車種によってはバッテリーに十分な電圧がなければ、エンジンをかけることもできません。そんな重要なパーツだからこそ、バッテリーの電圧には常に気をつけておきたいものです。 この記事では、バッテリーの電圧が低下した原因や対処法を紹介します。また、バッテリー電圧の正しい計測方法も紹介するので、バッテリー異常に悩んでいる人やバッテリーのことを知りたい人は必見です。
バッテリー電圧の正常値は約13Vですが、エンジンを始動しているときや気温によって変化します。
バッテリー電圧の正常値は、約13Vです。ただし、これはバッテリーから直接測定した数値で、どのような状態で電圧を測定したかによって、正常値は大きく異なります。例えばエンジンを始動して、アイドリングしているときは約14Vです。アクセサリー線から測定したときは約12.4Vあれば問題ないでしょう。
ただし、気温が下がればバッテリー性能は低下します。一般的には25℃あれば性能は100%発揮し、1℃下がるごとに1%ずつ性能が低下するといわれています。
グリップヒーターなどの電装品を多くつけている場合にはバッテリーの電圧が低下しやすくなります。サインに気づいたら、チェックしてみましょう。
バッテリーの電圧低下にはさまざまな原因があります。ここではよくある原因と、その対処法を紹介します。先述の通り、気温の低い冬はバッテリー性能が低下します。もともと電圧が低下しがちな冬の季節は、より注意深くバッテリーを気遣いたいものです。
また、バッテリーの電圧低下のサインについても紹介しますので、いまバッテリーに問題がない方もぜひ読んでみてください。
最近はUSBソケットやシガーソケットを装着しているバイクが多くあります。また、グリップヒーターやETC車載器もスタンダードな装備といえるでしょう。さらに電熱ジャケットをバイクのバッテリーから給電していることも少なくありません。
しかしバッテリーの消費電力が高くなり、エンジンの発電量を上回ってしまうと、バッテリーの電圧が低下してしまうのです。電子機器や電熱アイテムを装備する際は、消費電力と発電量を計算してから装着したり、使ったりしましょう。ただし、バイクの発電量は取り扱い説明書には記載されていません。サービスマニュアルで調べるか、懇意のバイクショップで確認してもらいましょう。
例えば高速道路などを走っているとき、エンジンは高回転で回っているので発電量は多くなっています。そのため、電熱ウェアやUSBソケットなどを使用していても、バイクは問題なく走ります。しかし、実は発電した電気はほぼそのまま電装品に使われていて、バッテリーへ十分に充電できていなかったということがあるのです。
この場合、休憩後にエンジンをかけようとしても、セルモーターが回らないということがあります。セルモーターは最も電気を使うパーツのひとつで、使えなければエンジンがかからなくなります。注意したいポイントといえるでしょう。
サーキットテスターなどの専用器具で測るまでもなく、ある程度であればバッテリーの電圧低下を判断できます。
主なサインとしては、「セルモーターが回りにくくなってエンジンがかかりにくい」「ヘッドライトが暗い」「ウインカーをつけたときにアイドリングの回転数が下がる」「電装品を使ったときにエンストしそうになる」などの症状です。これらの症状が出たら、バッテリーの電圧低下を疑いましょう。
バッテリーが上がってしまい、エンジンをかけられなくなってしまっても、慌てるのは禁物です。バッテリー上がり直後であれば、その場でできる対処法があります。
まずはバイクの電源をオフにして数分待ちましょう。そうすることでバッテリー電圧が回復することがあります。完全に回復することはまれですが、セルモーターを回せるようくらいに復活することがあるのです。また、押しがけも有効な手段です。ただし、F.I(フューエルインジェクション)車やバッテリー点火モデルは、バッテリーが完全に上がった場合はかかりません。
それらが駄目な場合は、ジャンプスターターを使ったり、ブースターケーブルを使って周りのバイクや車のバッテリーとつなげたりして、エンジンを始動させます。ロードサービスに加入しておくのも有効な手段といえるでしょう。
バッテリーの電圧を測るにはサーキットテスターが必要です。正しい使い方を覚えて、電圧をチェックしてみましょう。
バッテリーは消耗品です。そのため長期間使い続けていると、使い方によらなくとも自然と電圧は落ちていきます。そして、最終的には充電をしても電圧が回復しなくなるのです。
そこで、定期的に電圧を計測して、バッテリーの状態を把握しましょう。サーキットテスターの使い方や正常値と異常値の見極め方などを紹介します。
バッテリーの電圧を測定するには「サーキットテスター」という専用器具を使います。テスターには機種によって多少異なりますが、「V=電圧」「DC=直流」「AC=交流」「DCV=直流測定ゾーン」など、計測するシーンに合わせたモードがあります。
バイクのバッテリー電圧を測る場合は、ダイヤルをDCVの50Vや20Vなど、12Vよりも大きい数字に合わせましょう。10Vなど、12Vよりも小さいモードだとテスターが壊れることがあるので要注意です。
テスターの針をバッテリーの端子に当てて、電圧を計測します。この際、黒(マイナス)の針をマイナス端子に当ててから、赤(プラス)の針をプラス端子に当てましょう。
エンジンを停止した状態で計測したとき、12V以上あれば問題ありません。11V台になると、少しバッテリーが弱っていると判断できるでしょう。11V台前半の場合、車種によってはエンジン始動が困難なこともあります。10V台以下なら、充電が必要です。
充電器を使って、バッテリー充電を行いましょう。これから充電器を購入する方には、満充電になると自動的に充電をストップする「フロート充電」タイプの充電器をおすすめします。
エンジン停止状態で測定した後、可能ならエンジンを始動して再測定してみましょう。始動後しばらくすると発電が始まり、電圧が上がります。このとき、14V前後まで上がれば問題ありません。
12V以下のままなら、充電できていないため、オルタネーターなどの発電部品が故障している可能性があります。また、アクセルを開けたときに15Vを超えるようなら、レギュレーターなどの電圧を調整する部品の故障を疑いましょう。
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バッテリーが上がってしまうとエンジンがかけられなくなることもあります。定期的なチェックを行いましょう。心配な方はバイク館に相談することをおすすめします。
電装品など、バッテリーは思わぬ理由で急に電圧が下がることがあります。また、問題なく使っていても、経年によって交換が必要です。急なバッテリー上がりを避けるためにも、定期的なチェックを心がけましょう。
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