ヤマハがかつて生産していたXJR1300は、1990年代からはじまったネイキッドブームを語る上では欠かせないモデルです。空冷並列4気筒1,250ccのエンジンやオーソドックスなネイキッドスタイルは、多くのライダーを魅了しました。この記事では、あらためてXJR1300の魅力や歴史を紹介します。おすすめの年式も解説しますので、実際に購入を考えている方はぜひ最後まで読んでみてください。
XJR1300とはどのようなバイクなのでしょうか。歴史を振り返ります。
XJR1300とはどのような背景によって生まれ、どのような歴史を持っているでしょうか。また、今なお高い人気を維持しているにもかかわらず、どうして生産を終了したのかなど、XJR1300というバイクを知る上で欠かせない情報を紹介します。なんとなくXJR1300が気になっている人も、その歴史や詳細を知れば、もっと好きになるでしょう。
XJR1300は1998年にヤマハから発売されたビッグネイキッドバイクです。エンジンは空冷4ストローク並列4気筒1,250ccで、威風堂々としたスタイリングで人気を博しました。そのルーツは1994年に発売されたXJR1200です。
しかし、XJR1200が4年間しか生産されなかったのに対し、XJR1300は1998年から2017年の20年もの間、生産を続けていました。そのためXJR1300は、ヤマハのビッグネイキッドを代表する1台だと言ってよいでしょう。
先述の通り、XJR1300が生産を終了したのは2017年です。たしかにネイキッドブームは下火だったとはいえ、まだまだXJR1300の人気自体はありました。では、なぜ生産を終了したのでしょうか。
それは排ガスの「平成28年規制」をクリアしなかったからです。XJR1300は「平成18年規制」は吸気システムをF.I(フューエルインジェクション)に変更するなどでクリアしましたが、新規制には適合させずに生産を終了しました。
20年もの間生産されてきた歴代XJR1300を振り返り、それぞれの年式の特徴を解説します。
XJR1300はトラディショナルなネイキッドスタイルと、FJ1100をルーツに持つ空冷並列4気筒エンジンを採用したオーソドックスなバイクです。そのため、スーパースポーツのように頻繁なモデルチェンジは行われませんでした。それでも騒音規制や排出ガス規制への対応をはじめ、走行性能の向上などで数度のモデルチェンジを敢行します。ここでは各年式の特徴をまとめました。
飽きのこないネイキッドスタイルで人気を博したXJR1200の後継モデルとして登場したのがXJR1300です。排気量を1,188ccから1,250ccへアップしただけでなく、アルミメッキシリンダーの採用など、エンジン性能を大きく向上しています。
他にも、タイヤサイズやシート形状の変更、メーターの視認性アップなど、細かな点の変更も多く行いました。結果、ビッグネイキッドらしい威風堂々としたスタイリングはそのままに、軽快さと落ち着きを両立させたバイクとして、広く支持されることになったのです。
初めての登場から2年後に、早速マイナーチェンジが行われました。主な変更点は新型キャブレターの採用で、軽量かつレスポンスの良さが好評でした。エアインダクションシステムの採用と合わせて、排出ガス規制にも適合させています。
また、ホイールを新型の軽量タイプに変更しました。これによってビッグネイキッドらしからぬ軽快なハンドリングを得るとともに、8kgの軽量化を果たします。他に新型ブレーキや新形状シートの採用など、走行性能と使い勝手を向上しました。
2003年モデルでは新たに設定された騒音規制に適合するためのモデルチェンジを行います。マフラーを大容量に変更し、キャブレターのセッティングを変更しました。また、盗難抑止装置「イモビライザー」を標準装備とすることで、装備の充実を図っています。イモビライザーの装備に合わせて、メーターデザインも一新しました。他にもお尻を滑りにくくするために、シート表皮にディンプル加工を施すなどの変更が行われています。
最後のモデルチェンジは2006年末に行われました。排出ガスの「平成18年規制」に適合させるために、それまでキャブレターだった吸気システムをF.I(フューエルインジェクション)に一新します。
車体もフロントフォークのセッティングを見直したり、専用ラジアルタイヤを採用したりするなど、走行性能の向上を図りました。また、シートとサイドカバーを新デザインに変更し、テールライトにはLEDを採用しています。
トラディショナルなネイキッドスタイルは維持しつつ、各ディテールをアップデートし、現代風の意匠をうまく取り入れているのです。
XJR1300にはどのようなユーザーがおすすめなのでしょうか。
XJR1300は2017年に生産を終了しているため、新車で買うことはできません。しかし、今なお中古バイクとして高い人気を誇っているのが実情です。
では、いったいどういったユーザーがXJR1300を購入しようと考えているのでしょうか。また、XJR1300をおすすめできるのは、どのようなユーザーなのでしょうか。ここではXJR1300を買えば満足できるであろうユーザー層について、まとめてみました。
エンジンの冷却方式は大きく分けて2つ、水冷式と空冷式があります。水冷式は冷却水がエンジン内を通ることで冷やす方式です。外気温にあまり左右されることなく、安定的にエンジンを冷やせるため、現行モデルの多くに採用しています。
XJR1300に採用されている空冷式は、主に走行風などの外気によってエンジンを冷やす方式です。水冷に比べるとエンジンのコンディションは外気温に左右されやすくなります。しかし、水冷にはない荒々しいフィーリングを魅力に感じる人は多いようです。また、エンジンを冷やすために刻まれた冷却フィンがエンジンの美しさを演出するのに一役買っています。
XJR1300は先述の通り、何度かのモデルチェンジを経験しています。しかし、当時のネイキッドといえば、1970年代のバイクらしいスタイリングをオマージュしたものです。1970年代の雰囲気をキープするため、XJR1300は20年間、基本的なスタイリングを変更していません。
そのため、スタンダードなネイキッドが欲しいという人や、1970年代スタイルのバイクが好きだという人にはおすすめです。
中古バイクでしか買えないXJR1300は、在庫や保証が充実しているバイク館で買うことをおすすめします。
XJR1300は2017年に生産を終了しているため、最も新しいモデルでもすでに6年が経過しています。購入を考えるなら、本当に信頼できるお店で買うのがよいでしょう。
そこでおすすめできるのがバイク館です。豊富な在庫はもちろん、国家整備資格を持ったスタッフによるメンテナンスや充実の保証など、古いバイクでも不安のないバイクライフを送れるでしょう。
バイク館は北海道から九州まで、全国に67店舗(2023年11月現在)を展開しています。それぞれの店舗に豊富な在庫があり、全てを合わせると8,000台以上ものバイクがあるのです。
新車はもちろん、さまざまな年式のバイクを取りそろえているので、きっとお気に入りの1台が見つかるでしょう。近所の店舗に希望のバイクがなくても、お取り寄せが可能です。まずはお店に寄ってみてはいかがでしょうか。
バイク館で販売している中古バイクには、全て保証がついています。保証期間中であれば、回数は無制限で、自己負担金ゼロで何度でも修理を行えます。
XJR1300の中にはプレミア価格がついている車両もありますが、高額な車両でも問題ありません。保証期間内であれば無料で修理してもらえます。古い年式でもプレミアムな限定モデルでも安心です。
年式によるスタイリングの違いはほとんど見られないからこそ、中古バイク選びは信頼できるお店で行いましょう。
XJR1300は1998年から2017年の20年間の渡り、ヤマハが生産してきたネイキッドバイクです。長期間販売していましたが、スタンダードデザインにこだわり、スタイリングの変更はほとんどありません。しかし、古ければ25年以上も前のモデルということです。購入する際は、バイク館のような信頼できるショップを選ぶことをおすすめします。
バイク館のWebサイトには全国各店舗の在庫情報が確認できるので、一度アクセスしてみてはいかがでしょうか。