高性能エンジンと軽快な車体、そして扱いやすくオールマイティーな特性で人気の大型バイクが、ヤマハ・MT-07です。しかし、コンパクトで扱いやすいために、「大型バイクなのに物足りない」「後悔するのではないか」と購入をためらう人も多いようです。この記事では、MT-07の基本スペックや特徴を紹介します。さらに購入前に注意したい点やライバルを紹介することで、MT-07の魅力を掘り下げていきましょう。
MT-07の特徴について、エンジンや車体、デザインなどの項目に分けて詳しく紹介します。
MT-07の排気量は688ccで、日本では大型バイクに分類されます。しかし、欧米など世界的には「ミドルバイク」とセグメントされることが多いようです。そう考えると、MT-07はリッターバイクとはまた違った、ミドルクラスならではの魅力が溢れていると考えられます。
まずはMT-07の基本スペックをおさらいしながら、その特徴を紹介しましょう。
MT-07が搭載するエンジンは、専用に開発された水冷4ストローク並列2気筒688ccです。このエンジンは低中速域のトルクの太さが好評で、2気筒らしい力強い加速が魅力となっています。トルクが豊かなので頻繁にギアチェンジをする必要がなく、余裕を持ったエンジンパワーを楽しめるでしょう。
また、絶妙なセッティングによって高回転域まで気持ち良く回り、街中やワインディングもストレスなく走れます。
トルクフルなエンジンパワーを受け止める足周りの良さも好評です。タイヤは、グリップ感はもちろん、ウェット性能にも優れており、あらゆるシーンで軽快な走りを実現します。ブレーキは、フロントは298ミリメートル径のローターをダブルで装着し、対向4ポットキャリパーがしっかりとしたストッピングパワーを発揮します。リアも245ミリメートル径のローターを装備することで、制動力はもちろん、車体のコントロールも得意です。
現行モデルでは倒立フォークを採用したモデルが多い中、MT-07は正立フォークを採用します。すっきりした外観で、ライダーにフレンドリーなハンドリングです。
MT-07はネイキッドバイクです。車体の構造はシンプルですが、MT-07ではそのシンプルさを高いデザイン性によって魅力的なスタイリングにまとめています。
また、ヘッドライト周辺のパーツをエンジンの中心方向に寄せたシルエットは、MT-07だけの個性といえるでしょう。唯一無二のデザイン性が、MT-07の独自性を引き立てているのです。
新時代のネイキッドを思わせるスタイリングは、若いライダーから絶大な支持を受けています。
ひと昔前のネイキッドバイクはオーソドックスなスタイリングや装備が特徴でした。しかし、MT-07をはじめとする現行ネイキッドは、近代的な装備を数多く備えています。
MT-07もギアポジションや外気温、時計など、欲しい情報を瞬時に読み取れるLCDマルチファンクションメーターを装備しています。他にも、近未来的デザインのLEDプロジェクターヘッドランプが特徴です。
アルミ製テーパーハンドルも現代的なスポーツバイクに必須の装備といえるでしょう。
全長×全幅×全高 2,085×780×1,105(ミリメートル)
軸間距離/最低地上高 1,400ミリメートル/140ミリメートル
シート高 805ミリメートル
車両重量 184キログラム
燃料消費率(WMTCモード値) 24.6km/L(1名乗車時)
エンジン型式 水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒
総排気量 688cc
最高出力 54kW(73ps)/8,750rpm
最大トルク 67N・m/6,500rpm
燃料タンク容量 13リットル
タイヤサイズ(前/後) 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W)
車重は184キログラムと軽くて最高出力も73PSと抑えめ、それでいて67N・mとトルクは太いので、非常に扱いやすいことが分かります。
MT-07の気になる点をピックアップしてみました。
MT-07を購入すると、本当に後悔するのでしょうか。ここまで、MT-07の特徴を紹介しましたが、非常にたくさんの魅力があることが分かりました。これらの魅力を知っていれば、後悔しないのではないでしょうか。
しかし、バイクが趣味の乗り物である以上、100%の人が満足するということはあり得ません。中には以下のポイントが気になる人がいるかもしれないので、確認してみてください。
MT-07の車体はコンパクトかつ軽量で、リッタークラスよりも、むしろ400ccクラスに近い印象です。大型バイクに「大きさ」を求める人物足りなさを感じるかもしれません。
コンパクトですが、パーツ個々の主張が強く、力強いデザインとなっているのも注目です。メリハリの利いた車体シルエットも相まって、マッシブな印象となっています。
シート高は805mmで、このクラスとしては決して高過ぎるということはありません。しかし、座面の広いシートを採用しているため、人によってはかかとが浮くようです。
しかし、車両重量は184キログラムと400ccクラス並なので、実際の取り回しや足つきで不安を感じることは少ないでしょう。
国内はもちろん、世界的にも人気の高いミドルクラスには各メーカーから注目のラインナップがそろいます。
排気量600〜800cc程度のミドルバイクは、世界的に高い人気を誇るクラスです。そのためヤマハだけでなく、各メーカーは魅力的なモデルがたくさんリリースしています。ここでは、国内主要メーカーが発売するミドルクラスのネイキッドバイクを紹介します。MT-07は非常に良いバイクですが、他社のモデルも決して負けていません。
今回紹介するバイクの中で、唯一並列4気筒エンジンを搭載しているのがCB650Rです。高回転まで気持ち良く回るのは、やはり4気筒エンジンならではといえるでしょう。それでいて、街中やツーリングなどの実用域を重視したセッティングなので、普段使いでもストレスなく乗れます。
名車・CB400FOURを思わせるマフラーの造形も好評です。
並列2気筒エンジンを搭載したZ650は、最もMT-07に近いモデルといえるでしょう。カワサキが提唱する「SUGOMI」デザインは、コンパクトな車体ながら迫力満点で、所有欲をおおいに満たします。
MT-07より価格は高いですが、トラクションコントロールを装備しているのがポイントです。また、790ミリメートルのシート高も魅力となっています。
スズキが誇る名機ともいえる水冷90°Vツインエンジンを搭載しています。鼓動感とトルクに溢れたエンジンは味わい深く、たくさんのファンに愛されています。また、美しい造形のトラスパイプフレームもSV650の大きな特徴といえるでしょう。
流行に左右されない普遍的なデザインなので、飽きずに長く乗るなら、SV650もおすすめです。
MT-07を購入するなら、豊富な在庫やメンテナンスメニューを備えるバイク館がおすすめです。
MT-07の購入を考えているなら、バイクショップ選びが重要です。バイク館なら、購入時はもちろん、購入後のバイクライフのサポートも充実しています。バイクライフの全てをお任せできるので、MT-07を長く安心して乗り続けられるでしょう。
ここでは、バイク館をおすすめする理由を具体的に紹介します。
バイク館は北海道から九州まで、全国に67店舗(2023年11月現在)を展開しています。全店舗の在庫は8,000台以上で、もちろんMT-07も多くの在庫があります。ぜひ一度、近くの店舗に行ってみてください。
また、バイク館の在庫車両であれば、近くの店舗にお取り寄せも可能です。気になるバイクがあれば、店舗スタッフに相談してみましょう。在庫状況は、バイク館のWebサイトでいつでも確認できます。
バイク館では定期点検とエンジンオイル交換などの基本メンテナンスをお得な料金プランで提供する「Bikeep(バイキープ)」を実施しています。国家資格整備士による安心のメンテナンスで、愛車をいつまでも良好な状態にキープしましょう。
「Bikeep」は他社で購入したバイクでも加入できます。また、キーパーコーティング施工をメニューに加えた「Bikeep plus(バイキーププラス)」も好評です。
ミドルバイクらしい魅力を備えたMT-07は、ポイントを押さえれば決して後悔するようなバイクではありません。バイク館でぜひ購入を検討してみてください。
MT-07はミドルバイクらしい魅力を備えた素晴らしいバイクです。リッタークラスの大型バイクとは違った特徴を備えているので、その点をしっかり確認すれば、決して後悔することはないでしょう。
そんなMT-07の購入は、豊富な在庫と充実のメンテナンスメニューを備えるバイク館がおすすめです。Webサイトには在庫情報をはじめ、メンテナンスや保証についても詳しく掲載しているので、一度アクセスしてみてはいかがでしょうか。