アドベンチャーツアラーやスーパースポーツ、最近ではネオクラシックなど、バイクにはさまざまなジャンルが存在します。その中でも古くから根強い人気を保ち続けているのが「ネイキッドバイク」です。 では、ネイキッドバイクとは一体どのようなバイクを指すのでしょうか。ここではその成り立ちや特徴を解説するとともに、実際にオーナーになったときのメリットや魅力、さらに今買うならおすすめしたいネイキッドバイクなど、知りたい情報をまとめました。
ネイキッドを直訳すると「裸の」……果たしてどういう意味が込められているのでしょうか
ひとくちにネイキッドバイクと言っても、各メーカーがさまざまなモデルが発売していて、特徴はバラエティに富んでいます。しかし、その中でもネイキッドバイクならではの共通する特徴があるものです。ここではそんな特徴を紹介するとともに、いつ頃から広まり始めたのかを解説します。ネイキッドバイクのことを、より深く知りましょう。
ネイキッドは英語で「naked」と表記し、直訳すると「裸の」という意味です。つまり、スーパースポーツやツアラーのようなカウルを装備せず、エンジンがむき出しになったデザインのバイクを指します。しかし、オフロードバイクやビジネスバイクなどは含みません。一般的には「エンジンがむき出しになったロードスポーツタイプのバイク」をネイキッドと呼びます。ネイキッドバイクは125ccからリッタークラスまで、幅広いクラスにラインナップしています。
ネイキッドというジャンルが広まったのは1980年代といわれています。CB750FOURやZ1/Z2といった一見「ネイキッド」と思われるモデルは1960年代~1970年代からありますが、ネイキッドバイクとは言いません。なぜかというと当時、これらのモデルは最先端の性能を誇る「スーパースポーツ」だったからです。
それが1980年代に入るとスーパースポーツはカウルをまとうようになります。そして空前の「レーサーレプリカ」ブームが巻き起こり、バイクの性能は日に日に進化していきました。
そんな中、先鋭化するレーサーレプリカブームに対するアンチテーゼとしてカワサキが発売したのがゼファーです。名車Z1/Z2を思わせるスタイリングで、エンジンは空冷2バルブという何の変哲もないものでした。しかし、これが見事に大ヒットを記録します。 こうして「ネイキッド」という新ジャンルが生まれ、レーサーレプリカブームは徐々に終焉へと向かっていったのです。
アップハンドルによる操作性の良さやシンプルなデザインなど、ネイキッドバイクの特徴を解説します
ネイキッドバイクはスタンダードなデザインを持っているモデルがほとんどです。そのため、運転しやすくて、シンプルなスタイリングが多いのが特徴といえるでしょう。また、シンプルな構成だからこそカスタマイズがしやすく、アフターパーツも豊富です。ここではそんなネイキッドの魅力について、ひとつずつポイントを解説していきます。
先述の通り、ネイキッドのルーツは1960年代~1970年代のロードスポーツモデルです。その頃は一部の海外モデルを除き、スポーツタイプといえども、セパレートハンドルが市販車に採用されることはありませんでした。装備されているのはアップタイプのバーハンドルで、ネイキッドバイクも自然と、バーハンドルが一般的です。
バーハンドルはライダーの手の位置が車体上方になるようにデザインされています。そのため、腕や肩に負担がかかりにくく、長距離ライディングも比較的楽にこなせます。また、街中の細かい道でも運転しやすいのが特徴です。
ネイキッドバイクはカウルを装備せず、エンジンやヘッドライトなどがむき出しになっています。いわゆる「昔ながらのバイク」らしいスタイリングで、飽きずに楽しめるのが特徴です。
また、エンジンは空冷なら冷却フィンを、水冷なら無機質な機械としての質感を楽しめるのも人気のポイントといえるでしょう。マフラーもエンジンから排気口までむき出しになっているため、スタイリングを眺められます。
ネイキッドバイクは設計がシンプルなため、比較的カスタマイズが容易だといえるでしょう。たとえばマフラーを交換する際はカウルなどの外装を外す必要はありません。それでいて各パーツがむき出しになっているため、カスタマイズを施したときの効果も絶大です。
そして、カスタマイズの効果が出やすいため、ネイキッドバイクにはカスタマイズを好むオーナーが多くいます。その結果、アフターパーツメーカーもたくさんのパーツをリリースするという好循環が生まれるのです。オリジナリティの高い自分だけのバイクを作りたい人にも、ネイキッドバイクは最適といえるでしょう。
現行・絶版を問わず、おすすめのネイキッドバイクを5台紹介します
バイク本来のスタイリングを持つネイキッドは、各メーカーがさまざまなクラスで魅力的なモデルをラインナップしています。それぞれに乗り味などの特徴が異なり、眺めても走っても楽しいモデルばかりです。ここでは、そんなネイキッドバイクの中からおすすめのモデルを5台選びました。現行車だけでなく絶版車もあるので、中古車購入を考えている人も必見です。
ゼファーによって始まったネイキッドブームを、バイクのいちジャンルとして定着させたのがCB400スーパーフォアです。1992年、ゼファーを上回る性能の水冷4ストロークDOHC4バルブエンジンを搭載して登場しました。以降、基本的なスタイリングはそのままに、可変バルブを持つV-TECエンジンや灯火類のLED化などの進化を続け、高い人気を維持し続けます。
排気ガス規制などの影響によって、2022年に生産を終了しました。しかし今でも、中古車市場では高い人気を維持しています。
オールドルックなスタイリングを持っていますが、GB350は2022年に新たに発売されたニューモデルです。新開発の空冷単気筒エンジンは鼓動感にあふれていて、ベテランライダーには懐かしく、若いライダーには新鮮な乗り味で人気を博しています。
また、トルクフルで乗りやすいエンジン特性のため、ツーリングから街乗りまでシーンを選ばず楽しめるでしょう。カスタムパーツが豊富で、自分流に愛車を仕上げられるのも魅力です。
Z1/Z2からゼファーシリーズへ受け継いだカワサキ・ネイキッドバイクの現代版がZ900RSです。ベースはZ900ですが、近未来風デザインの同車に対して、Z900RSはあくまでもスタンダードなデザインを持っています。それでいて水冷DOHC並列4気筒エンジンやダイヤモンドフレームなどの最新装備によって、走行性能の高さも魅力です。
ネオクラシックとして分類されることもありますが、Z900RSは紛れもなく令和のスタンダードバイクであり、代表的なネイキッドバイクといえるでしょう。
2021年にファイナルエディションが登場するまで、43年もの間、基本設計を変えずに販売され続けてきた名車です。セミダブルクレードルフレームに空冷SOHC2バルブエンジンを搭載したスタイルは、1978年の初期型から一貫していました。
さらにカスタムパーツも豊富で、マフラーやハンドルはもちろん、シートや燃料タンクなども交換可能なパーツがラインナップされています。そうしてあらゆるスタイルに変化させられるのも、SR400の大きな魅力です。
1990年代に本格的な盛り上がりを見せたネイキッドブームの中で、ヤマハがリリースしたのがXJRシリーズです。中型モデルとしてXJR400/R、そして大型モデルとしてXJR1300をラインナップしました。
同社のスポーツツアラーFJ1100/1200から改良を施した空冷並列4気筒エンジンは、荒々しさを残しながらも、現代的なスムーズな吹き上がりも両立しています。その結果、ネイキッドバイクに「味」を求めるライダーから支持を獲得しました。また、ヤマハらしい流麗なフォルムも人気のポイントです。
ネイキッドバイクを購入するなら、新車はもちろん、中古車も豊富な在庫を抱えるバイク館がおすすめです
ネイキッドバイクには、現行車はもちろん、絶版車にも魅力的なモデルが数多くあることが分かりました。だからこそ、ネイキッドバイクを購入するならバイク館がおすすめです。国内の新車はもちろんのこと、絶版車やレアな限定車なども豊富に在庫しているため、欲しいモデルがきっと見つかるでしょう。
全国に店舗を展開しているので、ぜひ一度、お近くのバイク館に行ってみてください。
近くにバイク館がないという人や、忙しくて店舗に行く時間が取れないという人には、バイク館のオンラインショップがおすすめです。メールでの注文が可能で、気になる車両は詳細画像や動画を送ってもらえます。オートローンの審査申し込みもスマホで行えるなど、手軽に良質な中古車が購入できるのです。
納車方法も自宅への直接納車や配送業者の基地まで(デポ止め)など、ニーズに合った方法を選べます。
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メンテナンス時期にはバイク館から案内が届くなど、まさに至れりつくせりの内容で、安心のバイクライフを送る上で、強い味方となってくれるでしょう。
スタンダードフォルムに扱いやすい特性を備えたネイキッドバイクは、飽きずに長く乗れるバイクといえるでしょう
バイクらしいスタンダードなスタイリングにオールマイティーな使い心地、カスタマイズの自由度など、ネイキッドバイクにはさまざまな魅力にあふれています。飽きずに楽しめるので、1台のバイクに長く乗り続けたいという人もぴったりだといえるでしょう。
しかし、長く乗るには良い車両に巡り会わなければなりません。そのためにはお店選びが何よりも重要です。豊富な在庫と充実のアフターサービスを誇るバイク館なら、きっと満足できるバイク選びができるでしょう。
在庫状況などはWebサイトでも確認できるので、一度のぞいてみてはいかがでしょうか。