今、世界的な流行となっているのがネオクラシックと呼ばれるジャンルです。「クラシック」なのに「ネオ」とは一体どういうことでしょうか。この記事ではネオクラシックの由来や魅力、購入後のメリットなどを解説します。また、おすすめモデルを5台厳選して紹介しますので、ネオクラシックバイクが気になっている人は必見です。
世界的な流行を見せるネオクラシックブームの源流は日本にありました。その歴史を振り返ります
ネオクラシックバイクとは一体どういう特徴を持ったジャンルなのでしょうか。今、世界的な流行となっているため、比較的新しいジャンルだと思っている方も多いと思います。しかし、その歴史は意外と古いものなのです。ここではそんなネオクラシックバイクについて、定義や歴史などを紹介します。知っているようで知らないことを発見できるかもしれません。
丸目のヘッドライトにむき出しのエンジン、独立したデザインの燃料タンクなど、昔ながらのバイク然としたスタイリングながら、ABSやトルクコントロール、走行モードなどの最新の装備を持ったモデルをネオクラシックと呼びます。
ただし、オフロードバイクやクルーザー(アメリカン)などと比較すると、その定義は曖昧です。例えば1978年からスタイリングを変えずに販売し続けてきたSR400をネオクラシックと呼ぶこともあります。また、GB350は最新モデルですが、先進装備はABS程度しかついていません。しかし、ネオクラシックと区分けされます。
そのため、広義では「クラシカルな外観を持った現行モデル」もしくは「数年前まで新車で販売していたクラシカルなモデル」と言ってもよいでしょう。
現在のネオクラシックブームを引き起こしたのは、2014年に登場したBMWモトラッドのR nineT(アールナインティ)だといわれています。しかし、実はそのずっと前にネオクラシックバイクは登場していました。ただし、当時は「ネオクラシック」ではなく、「ネイキッド」という名称でした。その代表格が、1989年に登場したゼファーです。
当時、バイクといえばフルカウルが一般的でしたが、ゼファーは名車Z1/Z2を思わせるスタイリングで登場しました。そして瞬く間に、日本中にネイキッドブームを巻き起こしたのです。ちなみに現行車のZ900RSは、ゼファー750/1100の実質的な後継モデルとして、高い人気を誇っています。
ネオクラシックバイクには「メンテナンス性」「デザイン」「コストパフォーマンス」と、大きく3つの魅力があります
ネオクラシックバイクにはさまざまな魅力がありますが、大きくポイントが3つあります。それが「メンテナンスのしやすさ」と「デザイン性の高さ」、そして「コストパフォーマンスの良さ」です。それぞれの魅力について、詳しく紹介していきます。見た目はもちろん、実際に買った後のメリットもあるので、購入を考えている人はぜひチェックしてください。
ネオクラシックバイクはクラシカルなデザインを持っていますが、年式は新しいものです。そのため、性能の高さはさることながら、壊れにくいことも大きなメリットといえるでしょう。カウルを装備していないモデルがほとんどなので、メンテナンス性の良さも魅力です。
また、クラシックバイクはパーツが廃盤になるなど、入手が困難なこともあります。対してネオクラシックバイクは現行もしくは高年式のため、容易に入手できます。
ネオクラシックバイクはエンジンやフレームは最新のものを採用しています。さらに、モデルによってはトルクコントロールや走行モードなど、先進電子技術も搭載するなど、走行性能は非常に高いものです。それでいて車体デザインはクラシカルなものとなっていて、誰もが親しみやすいものとなっています。
最新の性能や技術と普遍的なデザインの融合は、非常に洗練されたものとして、世界中で評価されているのです。
クラシックバイクは、モデルによってはプレミア価格がついています。例えば、カワサキ Z1は数百万円の車体価格が付けられていることも珍しくありません。対して、人気のネオクラシックバイク・カワサキ Z900RSの、2023年6月現在のメーカー希望小売価格は143万円(税込)です。
ネオクラシックバイクは、スタイリングはクラシカルながら、リーズナブルに購入できます。もちろん、装備や走行性能は最新のものですし、故障などのトラブルもクラシックバイクと比較すれば、断然少なくなります。
魅力あるネオクラシックバイクの中から、特におすすめの5モデルを紹介します
ネオクラシックバイクは世界的な流行を見せているため、現在さまざまなメーカーが魅力的なモデルを販売しています。ここでは、国内メーカーのおすすめモデルを5台厳選して紹介します。どれも新車で購入できますが、人気モデルのために中古車も豊富です。気になるモデルがあったら、各モデル紹介文の下にあるリンクから中古車情報も確認してみてください。
カワサキのストリートファイター・Z900をベースにZ1/Z2を思わせる外装をまとったネオクラシックバイク。「火の玉カラー」や「玉虫カラー」といった往年のカラーリングを採用することで、よりクラシカルなテイストを演出しています。エンジンは水冷並列4気筒ですが、あえて荒々しさを残すセッティングとすることで、味わい深い乗り味となっている点にも注目です。
カスタムパーツも豊富なので、自分流のスタイルに仕上げることも難しくありません。
カワサキの人気モデル・W800のルーツといえば1960年代のW1/W3です。しかし、さらにさかのぼるとメグロというブランドにまでたどり着くことをご存じでしょうか。そのメグロというメーカーが手がけたモデルのひとつがメグロK2で、このメグロK3はそのモデルをインスパイアしたものなのです。
W800をベースに、タンクエンブレムにアップハンドル、ホワイトパイピングがあしらわれたダブルシートなど、K2をほうふつさせるクラシカルな装備が付与されています。もちろん、エンジンは最新の空冷並列2気筒で、吸気システムはFI(フューエルインジェクション)、前後ブレーキはディスクと、ビジュアルはクラシカルながら現代の最新バイクとして安心して乗ることができます。
年々厳しくなる排ガス規制によって、空冷エンジンがどんどん少なくなっていく中、GB350はホンダが新たに開発した空冷エンジンを搭載した意欲作です。先進装備はABS程度と最小限に留めていますが、だからこそバイク本来の操る楽しさに満ちた1台だといえるでしょう。
エンジンはロングストローク設定で、のんびりとツーリングを楽しみたいライダーにはぴったりの乗り味です。カスタムパーツも豊富なので、自分仕様にしたいという方にもおすすめします。
CB1000Rは、「NEO SPORTS CAFÉ」をコンセプトにした、ちょっと変わり種のネオクラシックバイクです。丸目のLEDヘッドライトやスタンダード形状の燃料タンク、タンクエンブレムなどはクラシックテイストですが、車体シルエットは最新のストリートファイター風でもあります。
エンジンはCBR1000RRをストリート向けにチューニングしたもので、街乗りからワインディング、高速道路と、シーンを選ばずに楽しめます。「今風過ぎるデザインは苦手だけど、クラシック過ぎるのも……」という方におすすめです。
ネオクラシックバイクは1960年代~1970年代のモデルをオマージュしたものが多い中、XSR900は1980年代のレースシーンをイメージしています。エンジンは水冷並列3気筒で、低回転域の鼓動感と高回転域の伸びを両立した乗り味が好評です。
1980年代という独自のスタンスと絶妙な乗り味の3気筒エンジンを組み合わせ、唯一無二の存在感を確立したモデルといえるでしょう。多彩な走行モードやクイックシフター、クルーズコントロールといった最新装備も充実しています。
ネオクラシックバイクを購入するなら、在庫が豊富で手厚い保証が好評のバイク館がおすすめです
ここまでネオクラシックバイクの魅力を紹介してきて、「購入したい」と思った方も多いのではないでしょうか。人気のジャンルだけに、多くの販売店で取り扱っていますが、バイクは購入してからのケアも重要です。つまり、販売店選びこそがバイク購入時の大きなポイントといえます。
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ただし、エンジンオイルやスパークプラグなどの油脂類・消耗品は保証対象外ですのでご注意ください。
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ネオクラシックバイクは最新装備と普遍的なデザインで、飽きずに長く楽しめるでしょう
ネオクラシックバイクの魅力について解説しました。今、世界的に高い人気のジャンルですが、普遍的なデザインを持つネオクラシックは、一過性のブームではなく、これからもスタンダードとして根付いていくのではないでしょうか。購入すれば、飽きずに長く楽しめるバイクになるでしょう。
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