バイクを選ぶ際に、「かっこよさ」を最も重要な基準として考えている人は多いのではないでしょうか。たくさんの車種を知ることで、自分なりの「かっこよさ」を見つけることが可能です。この記事では、おすすめのかっこいいバイクを排気量クラス別に15モデル紹介するとともに、選ぶ際に見たほうがよいポイントやカスタムのこつを解説します。
250ccのバイクは車検が不要なため維持が手軽で、車体本体も税金も比較的安価です。その一方で高速道路の利用が可能であるなど、小排気量のバイクと比べて移動範囲が広く、快適な走行が魅力といえます。
手軽さと快適さが両立できる250ccは日本国内で特に人気の排気量クラスです。ここでは、多くのメーカーが力を入れてさまざまなモデルを出している250ccバイクから、5車種を厳選して紹介します。
CBR250RRは、250ccクラスで初めて電子制御付きのスロットルシステム「スロットルバイワイヤ」を採用したバイクです。エンジン出力を3段階のモードに設定していることで、スポーツ性能が高いバイクながら、街乗りなど幅広いシーンにも対応できます。
また、倒立フォークやABSの採用により、剛性、安全性、快適性が高まっており、初心者からベテランライダーまで楽しめるバイクなのです。
スズキのジクサー250は、4ストローク単気筒エンジンを搭載したネイキッドタイプのバイクです。シンプルでグラマラスなデザインにマッチした、デュアルテールエンドを持つショートマフラーが印象的なルックスを作っています。
最大の特徴は、現行モデルでは珍しい油冷エンジンを採用していることです。『SOCS』というスズキ独自の油冷システムを用いたエンジンには、軽量で低燃費ながらパワフルというメリットがあり、価格も他モデルより抑えられています。
カワサキのNinja ZX-25Rは4ストローク4気筒エンジンを搭載したフルカウルスポーツモデルです。4気筒エンジンは現行250ccクラス唯一で、最高出力もクラス最大の34kW(45PS)を発揮します。
また、トラクションコントロール、クイックシフターなど、多くのサポートシステムを搭載していることもポイントです。上位機種であるNinja ZX-10Rにも通じるデザインも支持されています。
4気筒エンジンを搭載するNinja ZX-25Rに対し、Ninja 250は2気筒のフルカウルスポーツです。このモデルの前身となるNinja250Rは250ccのフルカウルスポーツブームの火付け役で、車体はNinja 400と同じため、小排気量ながらサイズ感のあるライディングを楽しめます。
また、Ninja ZX-25Rと比べると最高出力こそ劣るものの、車両重量は166kgと18kg軽く、価格も30万円近く低く設定しています。比較的扱いやすく、手が出しやすいモデルといえるでしょう。
ヤマハのMotoGPマシン・YZR-M1、そしてリッタークラスのスーパースポーツ・YZF-R1の流れをくむデザインが魅力の250ccスポーツモデルがYZF-R25です。車体の各所にスポーティーかつスタイリッシュなデザインが取り入れられています。見た目はスポーティーですが、低中回転域でも扱いやすく、スポーツタイプの中でも乗りやすいモデルです。
400ccは普通二輪免許で乗れる最大排気量です。大型バイクほど車体価格は高くなく、維持費も低めで、大型二輪免許も不要です。ハードルの低さに対して満足度が高く、人気の高いクラスといえるでしょう。250ccでは物足りないけれど、大型バイクは金銭面、体力面で厳しい……という方にぴったりの、バランスの良い300cc~400ccのおすすめバイクを紹介します。
GB350は、2021年の春に発売されたクラシックネイキッドバイクです。落ち着いたレトロなカラーリングと革張りのシートがマッチしており、棘のない、温かみのあるデザインに仕上がっています。空冷単気筒エンジンは鼓動感を伴って力強く加速することが特徴で、ABSやトルクコントロールなどの新しい技術とクラシックなデザインの調和が魅力的です。
400ccクラスの中でも特に人気が高いのが、4ストローク並列4気筒エンジンを搭載したネイキッドモデル・CB400スーパーフォアです。初代モデルの発売から30年以上経過し、絶版車となった今でも不動の人気を誇っています。
教習車として使用されるほどの完成度の高さが魅力で、エンジンの出力特性や前後サスペンションなど、どれを取ってもクセがなく、バランスの良いバイクとして評価されています。
YZF-R25とプラットフォームを共有しつつ、よりパワーのある320ccエンジンを搭載するのがYZF-R3です。YZF-R25と同様、MotoGPマシン・YZR-M1やスーパースポーツ・YZF-R1のデザインを取り入れたデザインはYZF-R25と同じですが、+70ccのパワーやラジアルタイヤの採用が走りに大きな違いをもたらします。
Ninja 250と車体を共有するNinja 400は、4ストローク2気筒エンジンを搭載するフルカウルモデルです。現行モデルとしては400ccクラス最高レベルのエンジン出力を誇り、軽量な車体と相まって、スポーティーな走りが楽しめます。エッジの効いたデザインやレースシーンを思わせるカラーリングも人気のポイントです。
SR400は1978年の登場以来、40年以上もの間、多くのライダーに愛されてきました。残念ながら2021年のファイナルエディションをもって生産終了となりましたが、その人気は今も健在です。
電子技術全盛の現在においても、SR400はキック始動のみのスターターシステムやアナログメーターの採用など、70年代の古き良きバイクの趣を残しており、それが最大の魅力といえます。
一般的に大型バイクというのは、400ccを超える排気量を持つモデルを指します。公道で乗るためには大型自動二輪免許が必要です。
大型バイクの魅力は圧倒的な存在感とエンジンパワーにあります。どのようなシーンでも余裕の走りを楽しめ、「ただの乗り物」以上の所有感を味わえるのが、大型バイクの醍醐味といえるでしょう。ここでは1,000ccを超えるリッターバイクを含む、おすすめの大型バイク5台を紹介します。
カワサキの大型バイクの原点であるWシリーズの最新モデルが、W800です。シンプルなスタイリングとシックなカラーリング、ゆったりとしたポジションが特徴のビンテージスタイルのネイキッドバイクですが、ABS付きのブレーキやLEDヘッドライト、多機能液晶パネルなど、モダンな要素も取り入れられています。
773ccの空冷4ストローク2気筒エンジンは低中回転域を重視しており、大型バイクならではの余裕のある走行を楽しめます。
Z900RSは世界中で盛り上がりを見せる「ネオクラシック」というジャンルに属する1台です。カワサキの名車・Z1からインスピレーションを受けたモデルで、クラシカルなデザインながらも、ABS、トラクションコントロール、先進のリアサスペンションなど、先進技術を多数搭載しています。見た目のレトロさとパワフルな走りを両立していることが魅力です。
排気量1284ccの4ストローク4気筒エンジンを搭載した大型ネイキッド・CB1300スーパーフォアは、ホンダのCBシリーズのフラッグシップモデルです。車体はビッグサイズですが、シート高は780mmと低めに設定しています。そのため足付きは良好で、扱いやすいエンジンも相まって、ビギナーにも人気があります。
Hayabusa(ハヤブサ)は、水冷4ストローク並列4気筒1339ccエンジンを搭載するフルカウルのスポーツツアラーです。海外では「GSX1300R Hayabusa」の名称で販売されており、世界中で人気を集めています。
かつては「公道最速」を追い求めた歴史があり、エンジン出力の高さや加速性能には定評があります。それでいて扱いやすいのも大きな魅力で、あらゆるライダーから支持を受ける1台です。
ヤマハ「YZF-R」シリーズのフラッグシップモデルです。MotoGPマシン・YZR-M1直系のデザインは、空力特性を重視した滑らかなカウル形状が特徴で、レースを含むサーキット走行を意識したものといえます。エンジンはパワフルかつ加速性能が高いことはもちろんですが、トルク変動を抑えることで心地よい乗り心地を実現しています。
ここまででいくつかのかっこいいバイクを紹介しましたが、他にもかっこいいバイクが数多く販売されています。
バイクは決して安い買い物ではないので、選ぶときは慎重になる方が多いでしょう。ここではかっこいいバイクを選ぶときに見たほうがよいポイントを紹介します。このポイントに沿ってバイク選びを行えば、きっと自分にぴったりのお気に入りの1台を見つけられるでしょう。
まずは自分がかっこいいと思う見た目のバイクを選ぶことをおすすめします。バイクは、国内外のさまざまなメーカーから販売されています。それぞれデザインや形状に異なる特徴があり、同じモデルでもカラーリングによって大きく印象が変わります。かっこいいバイクを選ぶために、デザインは最も重要な要素のひとつになるでしょう。
見た目でいくつか候補を絞った後は、購入前に試乗してみると良いでしょう。メーカー直営の販売店や中古車販売店では試乗をさせてもらえるところが多い他、レンタルバイクショップで気になるバイクをレンタルしてみるという手段もあります。可能ならば実際に走らせて、そのバイクが本当に自分に合っているかを確かめてみましょう。
バイク選びの際に「かっこよさ」はとても重要なポイントですが、大事なことはそれだけではありません。自分自身の都合や目的に合っているか、という点も、見た目のかっこよさと同じくらい重要でしょう。
ここでは、自分にぴったりのバイクを選ぶために確かめたほうがよい大切なポイントをいくつか紹介します。かっこよさと併せて、これらの項目もチェックしながらバイク選びを進めるとよいでしょう。
排気量が大きければ大きいほど、車体の購入費用が高く、維持費も高額です。例えば、250ccを超える排気量のバイクには車検が義務付けられています。
また、軽自動車税や自動車重量税などといった税金や、加入が義務付けられている自賠責保険、プラスアルファで加入が推奨されている任意保険や盗難保険などの保険も、排気量や車体価格によっては金額が高くなることもあります。バイクの使い方や経済状況に合う排気量を選ぶことは、バイク選びの重要な要素だといえるでしょう。
ひと口に「バイク」といっても、さまざまなジャンルが存在します。「オンロード」「オフロード」といったざっくりとした区別だけでなく、「スーパースポーツ」「ネイキッド」「モタード」「アドベンチャー」「ツアラー」「クルーザー」「ビッグスクーター」など、そのジャンルは多岐に渡ります。それぞれ、性能や見た目が大きく異なるため、自分の好みや目的に合ったタイプのバイクを選ぶとよいでしょう。
排気量やジャンルだけでなく、性能面も考慮してバイク選びをすると良いでしょう。似たような排気量やタイプのバイクでも、メーカーや車種によって性能やその特徴に大きな違いがあります。
最高出力が高いバイクは高いスピードでも安定して走れる反面、初心者やのんびり楽しみたいライダーは性能を持て余してしまいます。カタログスペックの数値だけを見るのではなく、用途に合わせたバイクを探しましょう。
購入後にカスタムをすることによって、オリジナリティのあるかっこよさを引き出すこともひとつの手です。ここでは、失敗なくかっこいいカスタムを行うためのコツや進め方などを紹介します。バイクをさらにかっこよくしたい方、カスタムに興味があるけれどまだよく分からないという方必見です。
カスタムのポイントは「やり過ぎないこと」です。車両全体をカスタマイズするのではなく、ワンポイントのみさりげなくカスタムすることで、ひと味違うかっこよさを演出できるでしょう。例えばマフラーやホイール、ライト、ハンドルなどのパーツは自分でもカスタムしやすく、見た目のかっこよさも性能も自分好みにしやすい箇所です。
また、迷走しないために、カスタムの方向性を最初に決めておくことをおすすめします。
どのようにカスタムすればよいか悩む場合は、本や雑誌、インターネットなどにあるカスタム例を参考にすると良いでしょう。自分がカスタムしたい部位の実例以外にも、さまざまなパーツのいろいろなカスタムパターンを見ることで、新たなカスタム願望が湧き、具体的なイメージを思い浮かべられます。
バイク専門店や専門業者と相談しながらカスタマイズをするという手もあります。カスタムパーツやメーカーの純正アクセサリーは、バイクパーツ専門店などで購入できます。また、カスタムパーツによっては構造変更申請が必要なものもあります。
また、公道走行不可の「レース専用部品」も販売されています。プロに相談することで、適切なパーツ選びをはじめ、性能にデザインもアップしたカスタムを行えます。
今回、かっこいいおすすめのバイクを排気量クラスごとに厳選して解説するとともに、バイク選びの際に役立つかっこいいバイクの選び方、かっこよさの他にも見たほうがよいポイント、そしてバイクをもっとかっこよくするためのカスタムのコツを紹介しました。
バイク館のWebサイトでは、メーカー、スタイル、排気量、価格などを絞り込んで、全国のバイク館の店舗の在庫を検索できます。バイク選びに悩む方は、一度バイク館にお越しください。