年式が新しくて綺麗なバイクであれば、高く売れやすいといえるでしょう。では、古いバイクは安く買いたたかれて当然なのでしょうか。いいえ、決してそんなことはありません。古いバイクでも売れますし、ポイントをしっかり押さえれば、より高く買い取ってもらえます。ここでは、古いバイクを高く買い取ってもらう方法を解説します。
古いバイクでも買取業者に買い取ってもらえる確率は高いです。エンジンがかかって、走れる状態であれば、買い取りを断られることはほとんどないでしょう。
故障して動かなかったとしても、買い取ってもらえることがあります。なぜならそういうバイクでも、買取業者はパーツを分解したり、金属クズなどの再生資源として売ったりするからです。そのままでは売れないバイクでも、十分に商品価値はある、といえます。
ただし、あまりに古い場合や、状態が悪い時には買い取りを断られることもあるようです。その際は、バイクショップや解体業者であれば無料で引き取ってもらえる可能性があるので、依頼してみましょう。自分で処分すると廃車費用などがかかるので、無料でもむしろ得だといえます。
例えば3年以内に発売されたバイクであれば、「新しい」ことに価値があります。つまり、なるべく早く売ったほうが価値は高く、高値での買い取りにつながるでしょう。しかし、古いバイクであれば、すでに年式には価値はありません。したがって、少し日にちが経過しても査定金額にはほぼ影響がないといえます。
そのため、古いバイクを売る時は焦る必要はなく、むしろ査定価格が上がり、高く売れるタイミングを見計らうのが重要なポイントになります。
では、査定価格が上がる時期とはいつでしょうか。実は1年のうち、バイクの相場が上がるタイミングが3回訪れます。新しいバイクはもちろん、古いバイクも軒並み相場が上がる傾向がありますので、少しでも高く売りたい人にとっては絶好のタイミングです。ここではそれぞれの時期と、相場上昇の理由を解説します。
新年度が始まる4月は、通学や通勤の方法が変わる時期でもあります。それまでは電車やバス、自転車などで通学・通勤していた人の中から、バイクに乗り換える人が多く現れるのです。
そんな人たちが新生活の準備に取り掛かるのが2〜3月です。中古バイクの流通を考えると、さらに1か月前の1〜2月が買取価格のピークにあたります。この時期に買い取られたバイクが、4月から新生活を迎えるライダーを支えるのです。
バイクに厳しい冬が終わり、暖かい春を迎えるゴールデンウィークは、まさに絶好のバイクシーズンといえます。ツーリングに備えて新たにバイクを購入したり、買い替えを考えたりする人が増えるため、需要は大きくアップするようです。先ほどと同じく、ゴールデンウィークに向けた中古バイクの売り上げピークが4月ごろで、さらに遡ると、3月が買取シーズンのピークといえます。
つまり、1月から3月まで買取価格の上昇は続きますが、3月の理由は1〜2月とは異なるものなのです。
夏休みも絶好のツーリングシーズンです。ゴールデンウィーク同様に、バイクの購入や買い替える人が増えるため、その2〜3か月前にあたる5〜6月は買取価格が上昇します。
また、長期休暇を利用して自動二輪免許を取得する人が増えるのもこの季節です。免許を取ったらバイクが欲しくなるため、中古バイクも需要が増えます。
ちなみに、同様の理由で年末年始も需要が高まるため、10月ごろの買取価格相場も要チェックといえそうです。
古いバイクの買取価格は安くて当たり前……ではありません。先ほど紹介した「時期」だけでなく、実は古いバイクを高く売るためのポイントはたくさんあります。ここではその中から、特に手軽で効果的な買取価格アップの方法を紹介します。古いバイクだけでなく、新しいバイクでも有効なので、ぜひ参考にしてください。
自分のバイクの相場を知っていれば、交渉の余地ができます。バイクの年式や走行距離を入力するだけで相場が分かるサイトもあるので、事前にリサーチしておきましょう。
例えば査定の時に希望価格を聞かれることがありますが、50万円が適正価格だったとしても、オーナーが「30万円」と言ってしまうとその価格で決定してしまう可能性があります。また、買取業者は少しでも安く買い取りたいので、はじめは低い金額を提示することもあるでしょう。
買取業者と正当な価格で交渉するために、自分のバイクの買取相場を知っておくことは重要といえます。
査定前の洗車はいつもより念入りに行いましょう。査定はあくまでも人間が行うもので、見た目の印象によって意外なほど査定価格は左右されます。いくらエンジンや足回りの状態が良くても、泥やほこりまみれだと査定士に悪印象を与え、買取価格が低くなってしまうかもしれません。
小さなさびは、ホームセンターなどで買えるさび取りクリーナーで落とせますし、エンジンやマフラーなども耐熱ワックスをかけるだけで、印象が大きくアップします。
バイクをカスタマイズしている場合、取り外した純正パーツを用意しておきましょう。高価な社外パーツが付いていても、あくまでも個人の趣味ということで、必ずしもプラス査定になるとは限りません。人気のパーツならプラスになる可能性はありますが、そうでない場合、マイナス査定になることもあるので注意してください。
ただし、純正パーツを持っていない場合、査定上昇分がパーツ購入金額を上回る保証はないため、わざわざ純正パーツを購入する必要はありません。
買取業者では値段が付かず、ネットオークションでも落札されないとなると、残された方法は廃車処分です。ただし、自分で処分をすると処理費用がかかりますので、バイクショップや解体屋に無料で引き取ってもらえないか交渉することをおすすめします。
また、高価なカスタムパーツや貴重な純正パーツが付いている場合は、取り外してネットオークションなどで売却するとよいでしょう。
バイクを廃車にする場合、排気量によって必要な物が変わります。
【125cc以下】
出向く場所:ナンバープレートに記載されている市区町村役場
必要な物:ナンバープレート、印鑑(認め印)、標識交付証明書
※標識交付証明書はなくても、登録した住所が分かれば大丈夫です。
【125cc超 250cc以下】
必要な物:ナンバープレート、印鑑(認め印)、軽自動車届出証
※軽自動車届出証がない場合は、理由書が必要です。
【400cc以上】
必要な物:ナンバープレート、印鑑(認め印)、自動車検査証(車検証)
バイクを廃車にする場合、排気量によって出向く場所が変わります。また、上記で用意した物以外に、陸運局で配布・販売される以下の書類への記入が必要です。
以下にまとめました。
【125cc以下】
出向く場所:ナンバープレートに記載されている市区町村役場
廃車申告書を役所でもらい、必要事項を記入します。
【125cc超 250cc以下】
出向く場所:管轄の陸運局
陸運局にある「軽自動車届出証返納届」「軽自動車届出済証返納証明書交付請求書(OCRシート 軽二輪第5号様式)」「軽自動車税申告書」「手数料納付書」を取得し、必要事項を記入して窓口に提出します。
【400cc以上】
出向く場所:管轄の陸運局
陸運局にある「OCRシート第3号様式の2」「手数料納付書」「軽自動車税申告書」を取得し、必要事項を記入して窓口に提出します。
古いバイクや動かないバイクも、基本的には売却は可能です。しかし、買取業者の選定や売却時期、純正パーツの有無など、高く買い取ってもらうためには越えなければいけないハードルがいろいろとあります。
そんな時は、買取金額がすぐに分かる自動査定を導入し、古いバイクも事故車も買い取ってくれるバイク館の買取サービスをご利用ください。全国に店舗を展開しているバイク館なら、自社販売ルートを確立しているので中間マージンがかからず、高価買取が可能です。「値段が付かない……」と諦める前に、ぜひ一度、バイク館にご連絡ください。