バイクを売りたいとき、「買取業者に連絡して、査定してもらう」ということは分かっていても、「必要な書類や準備すべきこと」は分からないという人は多いのではないでしょうか。 ここでは、バイク売却時の流れや必要書類、さらに査定額アップのコツなどを解説します。また、売却後の確認ポイントも紹介しているので、バイクを売りたい人は必読です。
バイクを売るときは、大きく4つのステップを経なければなりません。4つとも特に難しくはありませんが、「1.必要書類を用意する」では、いろいろな書類が必要なので忘れないように注意しましょう。また、「4.査定を受ける」でも、ただバイクを見てもらうだけでなく、査定アップにつながるテクニックや交渉が必要なこともあります。
まずは順番通りに流れを解説するので、ご自身が実際にバイクを売ることを想像しながら読んでみてください。
【身分証明書】
・運転免許証 ・健康保険証 ・パスポート ・マイナンバーカード など
※上記のうち、1種類バイクを所有する人の身分を証明する「公的な書類」の提出を求められます。
【バイクの書類】
・標識交付証明書:50cc以上125cc以下
・軽自動車届出済証:125cc超250cc以下
・自動車検査証(車検証):250cc超
自賠責保険証明書や納税証明書などがあれば、併せて用意します。
【取扱説明書、純正パーツなど】
取扱説明書や車載工具など、バイク購入時に付属していた物があれば用意します。また、バイクをカスタムしている場合、純正パーツが手元にあれば用意しましょう。
【印鑑】
認め印で構いませんが、スタンプ型印鑑(いわゆる「シヤチハタ」)は避けましょう。
電話やメールで買取業者に連絡し、買取査定日を予約します。出張買取であれば家まで来てくれるので、バイクを手放したあとの移動手段を心配する必要はありません。
予約時に車名や年式、走行距離などを聞かれることがあります。やり取りをスムーズに進められるように、事前にメモを用意しておくとよいでしょう。
買取を円滑に進めるために、必要書類や印鑑などがそろっているかを、今一度確認しておきましょう。
査定の際、はじめは低い金額を提示されることもあります。金額に納得がいかなければ、交渉してみるのもよいでしょう。そのためにも、あらかじめ査定を受けるバイクの相場を調べておくことをおすすめします。
査定額が納得できるものであれば、売買の成立です。買取業者と売買契約書を交わし、売却金を受け取ります。早ければその場で即金、また数日内での振り込みで売却金が支払われます。この際、契約書の内容をしっかり確認しましょう。
後日、名義変更を知らせる書類が届けば、すべての取引は終了です。
もちろん、査定金額に納得がいかなければ、断ることも可能です。
ネットオークションをはじめとした個人売買では、名義変更に関するトラブルが起きやすいので注意が必要です。
せっかく売却金が手に入っても、名義変更がされていなければ、自動車税の支払い義務が生じます。「自分のバイクではないから」と請求に応じなかった場合、最終的には財産を差し押さえられることもあります。また、事故や交通違反など、予期せぬトラブルにも巻き込まれかねません。
メーカーや車種、年式、走行距離によって買取査定額は変動します。ゴールデンウィーク前など、バイクの需要が高まる時期には全体的に査定額はアップする傾向にあるようです。
また、買い取ったバイクを自社ネットワークで直接販売する業者のほうが、業者間オークションで転売する業者よりも高値を付ける傾向にあります。なぜなら、自社流通業者にはオークションという「中間マージン」がなく、余分な費用がかからないためです。
普段と変わらない乗りっ放しの状態で買取査定を受けたら……もちろん、それでも値段は付くでしょう。しかし、せっかくなら少しでも高い査定額を引き出したいものです。
実はちょっとした気遣いによって査定額はアップします。そこで、査定直前にやっておきたいポイントと、普段から気を付けたいポイントを紹介します。
査定直前にしっかりと洗車しましょう。きれいな車体は買取業者に好印象を与え、「バイクが大切に扱われてきた」と思わせます。
汚れや埃が車体に付いていると、それが汚れているのか、オイル漏れなのかの判別が付きません。その場合、業者としてはオイル漏れを前提とした安い査定を出すしかありません。
また、査定前にエンジンを暖機してくのもポイントです。査定時にすぐにエンジンがかかると好印象になります。
査定直前だけでなく、「いつか売る日」に備えておくことも重要です。保管は屋内が理想ですが、せめて屋根のあるところに停めておくことを推奨します。それも難しい場合、できる限りバイクカバーをかけましょう。
エンジンオイル交換やチェーン点検など、日頃からしっかりメンテナンスをしておけば、同じ年式、走行距離でもバイクの状態は大きく変わります。また、あまりバイクに乗らない場合でも、定期的にエンジンをかけるのも重要なポイントです。エンジンをかけないとガソリンが詰まったり、バッテリーが上がったりするため、バイクの劣化が一気に進みます。
バイクは、売ってお金をもらえば終わり、ではありません。保険の切り替えや名義の確認など、手放したあともやらなければいけないことや、確認するべきことがあるのです。
これらを怠ると、「せっかく手に入れた売却金が減っていく」ということにもなりかねません。実行と確認を徹底しましょう。
多くの場合、バイクには2種類の保険がかけられています。このうち、「任意保険」は自分で解約の手続きをしなければなりません。契約内容や解約時期によっては解約払戻金が入るので、早めの解約をおすすめします。解約をしなければ、保険料を払い続けることになります。
ちなみに、加入が義務付けられている「自賠責保険」については、名義変更は買取業者が対応してくれます。しかし、いつまでに完了するのか、こちら側で対応すべきことがあるのかなど、あらかじめ確認しておくのがよいでしょう。
個人間売買とは異なり、買取業者への売却は名義変更などを対応してもらえます。しかし、あくまでも人が行うことなので、ミスはつきものといえます。バイク売却後、数日たっても名義変更完了の書類が送られてこない場合は、買取業者へ確認の連絡をしましょう。
また、自賠責保険同様、査定時に「いつ名義変更が完了し、書類はいつまでに送られてくるのか」を確認することをおすすめします。
バイクを売却するときは、バイク本体のほかに登録書類や本人確認書類などが必要です。また、事前に洗車をしておけば査定額アップにもつながります。
さらに査定額を上げるためにも、自社流通によって中間マージンがかからないバイク館の買取サービスがおすすめです。出張査定はもちろん、全国に店舗を展開しているので、最寄りの店舗での査定もできます。ほかにも「無料オンライン査定」や「カンタン電話査定」など、ユーザーのあらゆるニーズに応えたサービスをご用意しております。