【ZRX400の特徴】
ZRX400は1994年に発売された、Z1000Rローソンレプリカをイメージした、400ccネイキッドスポーツです。
ZRXシリーズには、ZRX1100やその後継のZRX1200/DAEGなどがありますが、最初に発売されたモデルは、ZRX400となっており、「ZRX」だけの名称だとZRX400を指します。
1994年の発売翌年には、砲弾型メッキメーターや丸目ヘッドライト、ビキニカウルを装着していないモデルのZRX-Ⅱも発売しました。
■ゼファー400と双璧をなす水冷エンジンを搭載
89年に登場していたゼファー400が空冷4気筒だったのに対して、ZRX400は水冷4気筒エンジンを搭載している、パフォーマンスに重きを置いているモデルとなっていました。
その為、性能面でも高評価を受けることとなります。
最高出力は、自主規制いっぱいの53ps/11500rpm、高回転型エンジンの為、回す楽しみや4気筒ならではのサウンド、一般道では扱いきれないパワー等、生産終了して10年以上たった今でも、常に人気で高性能なマシンとなっています。
■メンテナンス性の高いエキセントリックカラーの採用
ZZR1100やゼファーなどでも採用され、現行ではニンジャ1000SXなどでも採用されているエキセントリックカラー。何かというと、チェーンアジャスターとなっており、スイングアーム先端のクランプボルトを緩めて、エキセントリックを六角で回して調整。最後にクランプボルトを締めるだけと、クイックな作業が可能となり、メンテナンス性に優れています。
■ZRX400の歴史
1994年に発売したZRX400は、1998年に1度目のマイナーチェンジを行い、ギア比を変更する小変更を行いました。
2001年には排ガス規制に対応するマイナーチェンジを行い、触媒装置等の浄化装置を装備しました。
2003年のマイナーチェンジでは、騒音規制に対応する為、4速のギア比を変更。
2005年には、ビキニカウルの形状が変更され、ZRX1200Rと同一としました。
また、シート形状の変更も行い、シート高が10mmダウンしました。
その後はカラーチェンジを続けながら、2008年まで生産が続けられましたが、排ガス規制に対応せずに生産終了となりました。
【ZRX400の装備】
ZRX400は、エキセントリックカラーの採用が特徴です。メンテナンス性が高く、様々なバイクに採用され、カワサキと言えばエキセントリックというイメージも出てきています。
また、ZRXはビキニカウル装着の角目ヘッドライト、ZRX-Ⅱはビキニカウル無しで丸目ヘッドライト、砲弾型メッキメーターを装備した王道のネイキッドとなっています。
【ZRX400のパワーユニット】
ZRX400の水冷4ストローク4気筒エンジンは、最高出力を53ps/11500rpmで発揮する高回転型エンジンです。当時の馬力自主規制いっぱいの53馬力で、高回転域での吹け上がりは、4気筒ならではのモノでした。
【ZRX400のシャシー】
フロントサスペンションは正立フォーク、リアはリザーブタンク付ツインショックを採用しています。フロントブレーキはダブルディスクとなっており、最高53馬力のパワーに最適の足回り装備を揃えています。