【XJR400Rの特徴】
XJR400Rは1995年に発売した、空冷4気筒ネイキッドXJR400の上級モデルです。
主な特徴は、オーリンズ製リアサスペンションとフロントにブレンボ製のブレーキキャリパーを採用し、上級グレードとしました。
1996年には、ビキニカウルとデジタルメーターを装着したXJR400RⅡが発売されましたが、人気は出ず、販売不振となっていました。
最終的にはXJR400Rは2008年の排ガス規制まで生き残り、最後の空冷4気筒ネイキッドとなりました。
■バイクらしいバイクが流行りの時代に発売したスポーツネイキッド
1990年代後半には、レーサーレプリカに時代からスタンダードネイキッドの時代に移り変わりました。ゼファーの発売により、ネイキッドの正解が導き出されてしまい、ヤマハも後に続くかと思われましたが、実際発売されたのはスポーツネイキッド。
自主規制いっぱいの馬力にオーリンズ製リアサスとブレンボ製フロントブレーキキャリパーの採用で、XJR400と共に空冷最速を実証しました。
■モデル統合
1998年のマイナーチェンからXJR400シリーズは、XJR400Rに一本化となりました。
上級モデルが標準モデルとして統合されたので、もちろんオーリンズ製リアサスペンションやブレンボ製のフロントブレーキキャリパーは当然のようについている装備となりました。
いわゆる「ヤマンボ」「ヤマリンズ」の標準装備となりました。
■XJR400Rの歴史
1995年のXJR400Rの発売翌年にXJR400RⅡを発売しました。
1998年には初のマイナーチェンジを行うと共に、XJR400Rにラインナップを統合しました。
このマイナーチェンジでは、燃料タンク容量が18Lから20Lへ拡張され、車体カラーは、XJR1300と共通イメージのシルバーが採用されました。
2001年のマイナーチェンジは、新型BSRキャブレターの採用や二次空気導入装置を採用するなど、計250箇所の変更を行いました。
2004年には、4-2-1マフラーの採用と点火タイミングの見直しを行い、低-中速域の加速性を向上するマイナーチェンジを行いました。
その後はカラーチェンジを行いつつ、長く生産されていましたが、2008年の排ガス規制に対応せず、生産終了がアナウンスされました。
【XJR400Rの装備】
最大の特徴は、オーリンズ製リアサスペンションとブレンボ製フロントブレーキキャリパーです。400ccの枠組みにとらわれない、上質かつ高級感のある装備の数々で多くのライダーから愛されました。
【XJR400Rのパワーユニット】
空冷最速を体現するパワーユニットでした。最後の400cc空冷4気筒となるエンジンは、4バルブならではの伸びのある高回転域や空冷ならではの感覚で、スポーツネイキッドのトップに躍り出ました。
【XJR400Rのシャシー】
足回りはもちろん前述にもあるリアサスペンションとフロントブレーキキャリパーが軸となっています。この足回りにこの走行性能ありと言わせるほど、スポーツ走行への貢献は絶大なものでした。