【XJR1300の特徴】
XJR1300は1998年に発売された、XJR1200のフルモデルチェンジの後継機種です。
1996年に大型自動二輪免許が教習所で取得できるようになり、大型バイクの需要がどんどん増えているタイミングでの登場でした。
XJR1200からの継承で、オーリンズ製サスペンションやブレンボ製ブレーキキャリパーは健在でした。いわゆるヤマンボ、ヤマリンズです。
1250ccエンジンは、空冷ネイキッドの日本最大排気量のモデルとなりました。
■スタンダードなビッグネイキッド
XJR1200同様に大型の堂々たる風格とヤマハ特有のハンドリング性能、空冷4気筒の洗練されたフォルムが生産終了した後も人気の要因です。
これは、ビッグネイキッドの定番として受け継がれていき、おススメのビッグネイキッドと言われると、ホンダのCB1300と並んで挙げられる大型の定番バイクとなりました。
■ヤマハが誇る名車
1998年から2017年までの約20年間も販売され続けたヤマハの名車となっています。
メンテナンス性や耐久性も高く、排ガス規制の影響で惜しまれつつ生産終了となった後も、発売当時のモデルが市場で扱われるほどです。
XJR1300が名車と言われる所以は、圧倒的な人気ももちろんですが、20年以上たった今でも乗り続けられる耐久性、故障しても直すことができるメンテナンス性、そして疲れを忘れて数100キロも走り続けられる快適性です。
■XJR1300の歴史
1998年の発売以降は、ヤマハなのでもちろんほぼ毎年のカラーチェンジを行います。
2000年には初めてのマイナーチェンジを行い、BSRキャブレターの採用や超軽量のホイールの採用、モノブロックキャリパーへの変更を行いました。
2003年にもマイナーチェンジを行い、新ホイールの採用や騒音規制対応のマフラーを採用するなどの変更を行いました。
2005年にはヤマハ発動機総合50周年の記念モデルを発売しました。
2007年には排ガス規制対応の為、フューエルインジェクション化を行いました。
マフラーは4-2-1の右側集合マフラーとなり、前後サスペンションもセッティング変更を行いました。
その後は2015年までカラーチェンジを行いながら生産を続け、2017年をもって排ガス規制に対応せず、生産終了がアナウンスされました。
【XJR1300の装備】
テールライトをLED化し、メーターは2眼電気メーターを採用しています。速度計は、260kmまでのフルスケールメーターとなります。インジケーター類もシンプルなレイアウトとし、これぞ王道のデザインとしています。
2015年には海外輸出向けにカフェレーサースタイルのXJR1300Cを発売しています。
【XJR1300のパワーユニット】
空冷4ストローク4気筒エンジンは、FI化の際にセッティングを見直しました。
O2センサーと触媒付きの4-2-1右側集合マフラーで排ガス規制をクリアしましたが、同時にトルクの10%を実現させました。最大トルク108Nmで、常用回転域から高回転域の出力を最適化し、ヤマハらしい乗りやすく扱いやすいビッグネイキッドとなりました。
【XJR1300のシャシー】
FI化した2006年モデルで、新設計のフレームを採用しました。主には剛性の見直しをし、さらにハンドリング性能を向上させました。新設計とは言いつつ、数的な部分は一切変わっていませんでした。
キャブレターのXJR1300とFIのXJR1300はハンドリング性能に違いがありますので、試してみてはいかがでしょうか。