【VT250Zの特徴】
VT250Zは1984年9月に発売された、VT250Fの丸目ヘッドライト採用のネイキッドタイプのバリエーションモデルです。1984年2月のVT250Fのモデルチェンジ後の登場で、MC08後期型からのラインナップとなっていました。
カウリングが無い為、車両価格もその分抑えられていました。
ヘッドライト以外は、エンジン・フレームなど、VT250Fと共通の装備となっていました。
■シンプルなスタイリング
カウルレスのVTとして、よりシンプルで低価格なスタイリングとなりました。
ただ、基本構成は共通となっているため、VT250Fの走行性能やスポーツ性は継承されており、シンプルかつ高性能なロードスポーツとなりました。
■VT250Zの歴史
1984年に発売したVT250Zは、カラーチェンジやマイナーチェンジを行わず生産されました。
様々なカラーリングや装備を加えたVT250Fとは対照的にシンプルなラインナップとなっていました。
VT250FがモデルチェンジをしてMC15型となった後の1987年の3月に、フロントホイールを17インチとし、ブレーキがむき出しとなったスタイルのVTZ250を発売し、VT250Zは生産終了となりました。
【VT250Zの装備】
VT250Fと共通装備ながら、カウルレスモデルの為、価格が抑えられています。
丸目ヘッドライトを採用し、王道でシンプルなデザインとし、VT250Fとの差別化を図っています。
【VT250Zのパワーユニット】
VT250Zとしては、MC08E型エンジンが最終まで採用され、40psの最高出力となっています。VT250Fと共通の水冷4ストロークV型2気筒エンジンは、常用回転域での力強い出力特性が魅力で、扱いやすさが人気の理由ともなっていました。
【VT250Zのシャシー】
シャシーも共通となっていますが、カウルレスの為、ダブルクレードルフレームがむき出しとなり、機能美が演出されています。
ブレーキもインボードディスク式、リアサスペンションもプロリンク式と共通の足回りとなっていました。