【Vストローム650XTの特徴】
Vストローム650XTは2015年に発売した、ミドルクラスアドベンチャーツアラーです。
2012年まで海外で販売していたVストローム650がモデルチェンジを行い、国内導入。翌年のタイミングで発売したバリエーションモデルでした。
エンジンはもともとSV650用をベースとしていましたが、国内導入後はグラディウスのエンジンをベースとしています。
ちなみに名前のVですが、Vツインではなく、「Versatile(万能・多目的」から来ています。
■Vストローム650とXTの違い
Vストローム650が完全オンロードのツアラーモデル、XTは悪路も走行できるアドベンチャーツアラーです。
チューブレスタイヤ対応のスポークホイールやくちばしと呼ばれるヘッドライトの泥よけ用のフェンダーを装着しています。また、2017年のモデルチェンジで、Vストローム650にもくちばしが標準装備となった為、XTにはアンダーガードやナックルガードが採用されました。
■ローRPMアシストによる快適性の向上
SV650や後のGSX-R1000Rなどにも搭載されているローRPMアシストは、発進時や低回転走行時の回転数を制御しアシストしてくれるシステムです。
一番に思い浮かぶのはエンストがしにくくなります。他にも渋滞時の低速走行やUターン時などに自動アシストをしてくれるので、ツーリングなどでの快適性がかなり向上しています。
■Vストローム650XTの歴史
2015年の発売後は、2016年にカラーチェンジを行い、翌2017年にフルモデルチェンジを行いました。外観をリッタークラスモデルのVストローム1000やVストローム650共通となりました。また、2段階式のトラクションコントロールも搭載されました。
2022年にマイナーチェンジを行い、平成32年排ガス規制をクリアしました。同時にカラーチェンジも行いました。
【Vストローム650XTの装備】
アナログのタコメーターとデジタルの速度計を搭載したメーターを採用しています。
ウインドウスクリーンはボルト式の3段階調整が可能となっています。
ヘッドライト・テールランプはLED化されています。
【Vストローム650XTのパワーユニット】
熟成が重ねられたVツインエンジンはトルクフルで、中回転域は力強く、高回転域では伸びやかなフィーリングとしています。
電子制御の採用やスズキイージースタートシステムを採用し、快適性も向上しました。
【Vストローム650XTのシャシー】
フロントサスペンションは正立フォーク、リアは工具レスの減衰力調整機構付きモノショックとなっており、スムーズなフィーリングで快適なハンドリング性能を実現しています。