【PS250の特徴】
PS250は2004年に発売された、「ラフ」「タフ」「ブコツ」をキーワードに、様々な用途で使える道具として開発されたスクーターです。このPS250は、2000年代にホンダで取り組んでいた若者のライフスタイルに合う新しいバイク開発を行うプロジェクト、「Nプロジェクト」において、エイプ、ズーマー、バイト、ソロに続く5番目のプロジェクト最終機種として発売されました。
■3キーワードに沿った開発
3つのキーワードに沿って開発されたPS250は、移動式シートや大小さまざまなキャリアの設置など、道具として扱えるようになっています。
主には、前後90mmの10段階の異動ができるシートは、乗り手のポジションに合わせて移動したり、積載量に合わせた設定が可能です。タンデムシートは可倒式になっており、大型のバックレストとして使用可能です。そして、タンデムシートがあった場所には、大型のキャリアスペースとして、十分な積載が可能となります。
また、ヘッドライト上部にも小さなカバンなどを積載できる小型キャリアも装着しています。
■個性しかないスタイリング
初期モデルは、ズーマーのスタイリング・カラーを受け継ぎながら、個性的なデザインとしています。主な特徴はシンプルなバーハンドルと四角形でデザインされた灯火類(翌々年のマイナーチェンジで丸目2眼に変更)で、骨太のパイプフレームが「ブコツ」さを引き立たせています。
■PS250のモデルチェンジ年表
2004年の新登場時は、イエローのフレームに車体がブラックとズーマーっぽさを見せていたカラーリングで発売しました。(フレームカラーは、グレー・グリーンも有り)
2006年のマイナーチェンジでは、ヘッドライトを丸目2眼に変更。また、カラーリングもフレームと車体が同色となりました。
また、標準装備のヘルメットホルダーの位置の変更も行いました。
【PS250の装備】
前後移動式シートに加え、バックレストとして使用可能な可倒式タンデムシートも装備。積載に重きを置いた車両でもあり、タンデムシートの下、ヘッドライト上にキャリア、グラブレールや荷掛けフック、ロック付きのユーティリティボックスンなども装備しており、キャンプやロングツーリングなどには最適な積載性となっています。
【PS250のパワーユニット】
初代フォルツァから譲り受け田パワーユニットを採用しています。水冷4ストロークOHC単気筒エンジンは、ワイドレシオのVマチック無段階変則機構と合わさって、低-構想行までの加速力、街中でのスムーズな走りを実現しました。
【PS250のシャシー】
PS250の特徴ともいえる、骨太のパイプフレームを採用しました。またフロントサスペンションは、正立フォークを採用しており、どんな道でも快適な走行が可能となりました。
ブレーキは、安心の前後連動コンビブレーキを採用。坂道や信号待ち時に有効なパーキングブレーキを装備しました。