【GSX250Rの特徴】
GSX250Rは2017年に発売された、GSR250シリーズをモデルとした250ccスポーツモデルです。他社スーパースポーツに比べて、比較的ハンドルが高くポジションが楽なバイクとして知られており、ツーリングからスポーツ走行まで幅広く活躍するモデルとなっています。
スタイリングデザインは、スポーツモデルとしてGSX-Rシリーズからのイメージとなっています。
■低速トルクこそ速さに繋がる
GSR250のエンジンを再セッティングし、最高出力は+-0となっています。実際には低速トルクを重視したチューニングを行っており、GSX-Rシリーズの低速トルクが速さに繋がるというキーワードを忠実に守っています。
GSX-R1000Rも低速トルクを重視しており、初心者でも乗りやすく安全なSSと呼ばれ、さらに速さももちろん兼ね備えていることから、スーパースポーツ≒馬力であることは明らかでした。
■エントリーモデルとしての立ち位置
低速トルクの恩恵は速さの追求だけではありません。ライディングポジションやエンジンスペックのバランスなどにも左右されますが、低速トルクがある方が乗りやすいといわれています。また、GSX250Rはライディングポジションも比較的楽で、エントリーモデルとして女性ライダーからは圧倒的な支持を得ています。
■GSX250Rの歴史
2017年の発売から現行まで、大きなマイナーチェンジやモデルチェンジは行われていません。
2019年以降は毎年のカラーチェンジを行っており、2019年モデル以降はMotoGPマシンGSX-RRのカラーレプリカであるトリトンブルーを採用しています。
2021年モデルからはABSが標準モデルとなりました。
2022年に同じ人気バイクのVストローム250と共に生産終了がアナウンスされました。
【GSX250Rの装備】
フルLCDのインストゥルメントパネルを採用し、視認性の良いレイアウトとなっています。
専用設計のセパレートハンドルは、街乗りからツーリングまで、快適なポジションを維持し、高いハンドリング性能を実現しています。
【GSX250Rのパワーユニット】
GSR250ベースのエンジンは、低速トルクに重きを置いたチューニングを行いました。
市街地やツーリング・ワインディングでの最適な出力を目指しました。フリクションロスの低減により、燃費効率も向上しています。
【GSX250Rのシャシー】
フレームもGSR250をベースとしたダブルクレードルフレームを採用。足回りも基本部品を共通としており、GSR250の実用性のある走りと、GSX250Rのスポーツ走行に最適な足回りとなっています。