【GSR400の特徴】
GSR400は2006年に発売した、GSX-R600をベースにした空冷4気筒スポーツネイキッドです。SSにも肩を並べるスペックとなっており、サーキット走行も余裕でした。
ただ、発売の2006年から2年に迫った排ガス規制には対応しておらず、2008年に一度生産終了。2009年に排ガス規制をクリアして再度販売開始という、少しチグハグはものとなっていました。
■GSR600と共通設定で高騰した価格
当時400ccネイキッドとしては、豪華すぎる装備となっていました。その理由は、同時に発売したGSR600の存在。サブフレーム一体型アルミスイングアームやセンターアップマフラーなどを共通としており、大型と同じ装備で大型と同じコストのGSR400は、CB400SFでも当時60万円代だったのに対し、79万近い新車価格となっていました。
■4気筒特有の加速感
高回転型の4気筒エンジンとなっており、6000回転以上での加速感は400cc以下のクラスでは類を見ないものとなっています。
また、4気筒特有のサウンドも相まって、高回転時の愉悦感は一度体験すると忘れられません。
■GSR400の歴史
2006年に発売されたGSR400は、2007年に限定カラーを含むカラーチェンジを行いました。
2008年には排ガス規制をクリアせずに一旦生産終了となりますが、同年内に翌年の発売がアナウンスされました。
2009年には排ガス規制に対応するマイナーチェンジを行い、再登場となりました。また、馬力自主規制の撤廃により、最高出力を61psとしました。
その後は2014年までカラーチェンジを行い、2017年の排ガス規制に対応せずに生産終了がアナウンスされました。
【GSR400の装備】
GSR400は、GSXR600と同等の装備を揃えていました。
リッタークラスに採用されるワイドラジアルタイヤを装着しており、センターマフラーの影響で、シート下の収納はほぼありません。
【GSR400のパワーユニット】
高回転型の水冷4ストローク4気筒エンジンで、中-高回転域ではスムーズで快適な吹け上がりとなります。低速域のトルクは物足りなく、若干の力不足を感じる面もありますが、最高出力61psを誇るマシンスペックは、トップクラスとなります。
【GSR400のシャシー】
400cc初採用となるアルミツインスパーフレームを採用しました。フロントサスペンションは正立フォークを採用。GSR600と同様の足回り装備も多い為、コストが高くなり、新車価格が高騰しました。