【GIXXER250/ジクサー250の特徴】
ジクサー250は、2020年6月に日本国内販売が始まったネイキッドスポーツモデルです。
同時発売で、フルカウルスポーツモデルのジクサー250SFも発売しました。
GSX1400以来の油冷エンジンを採用しており、SOCS(Suzuki Oil Cooling System)の新システムを採用しています。
■ジクサーの名前の由来
欧州などで販売されていた、GSX-Rシリーズが現地で「ジーエスエックスアール」から「ジエクスアー」となり、「ジクサー」とニックネームをつけられたという説が有力です。
日本国内では、GSXは「ジスペケ」と呼ぶ方が多いので、あまり馴染みのないネーミングかと思います。
■油冷エンジンの復活
2008年に生産終了となったGSX1400以来の油冷エンジン搭載のモデルとなります。当時は「油冷と言えばスズキ、スズキと言えば油冷」と言われるほど、スズキの油冷エンジンは知名度が高く、優秀なエンジンとして有名でした。
当時はGSX1400を始め、Bandit1200や大元のGSX-R750等大型バイクに採用されていたエンジンでしたが、今回は250ccの軽二輪車両への採用となります。
これは、大型だとクーラントの1/10しかない冷却性能で、スポーツ性が上がるにつれて、油冷の冷却性能に限界を迎えていました。
ただ、今回のジクサー250シリーズでは、大型バイクほどの排熱とならない為、冷却性能は後回しにできました。
その為、油冷エンジンの最大の特徴でもある、軽量さとコンパクトさに重きを置いた結果、油冷採用に至りました。
■ジクサー250の歴史
2019年まではインド市場向けに発売されていました。
2020年以降はグローバルモデルとして、日本市場に逆輸入という形で販売が開始されています。
2021年にはシュラウドのデザインを変更するカラーチェンジを行いました。
【GIXXER250/ジクサー250の装備】
ジクサー250の装備は、SFとほぼ同様となっています。
フル液晶ディスプレイメーターを採用。各インジケーター類をモニター外に配置し、ディスプレイは見やすいレイアウトとなっています。また、オイルチェンジインジケーターも搭載しています。
【GIXXER250/ジクサー250のパワーユニット】
新油冷システムのSOCS(Suzuki Oil Cooling System)を採用し、軽量化とコンパクト化に成功。常用回転域で粘りあるトルク、高回転域では抜けの良い加速感を実現しています。
また、オイルクーラーやピストンも最適化され、冷却効率も大幅に向上しています。
【GIXXER250/ジクサー250のシャシー】
フロントサスペンションは、インナーチューブ径41mmの正立フォークを採用。軽やかな乗り心地と高いハンドリング性能に貢献しています。
リアサスペンションは、7段階のプリロードアジャスター付きとなっており、好みに合わせた設定が可能となりました。