【BALIUS-Ⅱ/バリオスⅡの特徴】
バリオスⅡは1997年に発売した、モノショック仕様のバリオスをリザーブタンク付ツインショックに変更したネイキッドモデルです。
バリオスの名前の由来は、ギリシャ神話に登場する神馬の「バリオス」からとったものでした。
先代のバリオスは高性能のモノショック、バリオスⅡは見た目重視のツインショックと呼ばれることもあります。
2002年から2005年まで、スズキのスカイウェイブとの交換OEMという形で、バリオスを「GSX250FX」としてスズキで販売しています。
■バリオスとバリオスⅡの変更点
主にはリアショックの変更が見てすぐわかる変更点ですが、フルモデルチェンジとして登場したバリオスⅡなので、他にも変更点が多々あります。
メインフレームを再設計し、ホイールベースを延長。スロットルポジションセンサー付きのキャブレターの採用。ハンドルとステップ位置の変更を行っています。
また、バリオス専用のロゴも変更となっています。
■バリオスⅡの特徴「高回転エンジン」
ZXR250の水冷4気筒エンジンを低-中速重視にセッティングしています。ただ、高回転型エンジンなのは変わらず、甲高い官能的なサウンドを演出しています。
18000回転まで回るエンジンは、ベースとなったZXR250同様にスムーズに吹け上がり、これぞ4気筒というエンジンでした。バリオスⅡ用のセッティングで、低-中速域のトルクも増加し、扱いやすさが向上しました。
■バリオスⅡの歴史
1997年の発売以降、ほぼ毎年のカラーチェンジを行い、2000年に排ガス規制に対応する初めてのマイナーチェンジを行いました。
このモデルチェンジでは、タンク容量が増加する変更も行っています。
2006年に2度目のマイナーチェンジを行い、マルチリフレクターヘッドライトの採用を行いました。
2007年の8月末をもって、排ガス規制に対応せずに生産終了となりました。
【BALIUS-Ⅱ/バリオスⅡの装備】
バリオスⅡは、バリオスには搭載されなかった燃料計が搭載されています。また、シート下に収納ボックスも装備していました。
2006年のマイナーチェンジ以降は、マルチリフレクターヘッドライトも採用されました。
【BALIUS-Ⅱ/バリオスⅡのパワーユニット】
18000回転まで回る高回転型水冷4ストローク4気筒エンジンは、ZXR250をベースとしており、血を引いています。バリオスとはキャブレターセッティングも異なっており、全くではありませんが異なった味付けとなっています。
【BALIUS-Ⅱ/バリオスⅡのシャシー】
バリオスⅡの特徴は、リザーブタンク付のリアツインショックです。このサスペンションでまったりゆったりとした乗り心地となっており、ワインディングでのキビキビとした走行より、街乗りやツーリングなどのストリートでの走行に適していました。