【ボンネビルの特徴】
ボンネビルは2001年に登場した、モダンクラシックモデルです。
モチーフは1959年に発売し、ハイパフォーマンスモデルとなっていたT120ボンネビルでした。発売から約40年が経っているので、部品類はもちろん新設計となっていましたが、トライアンフの象徴でもある空冷バーチカルツインエンジンをダブルクレードルフレームに搭載する伝統は継承していました。
■まさに英国紳士のバイク
トライアンフのエントリーモデルとなった2009年以降のボンネビルは、価格も下げられ、足つきも良く、扱いやすいモデルとなりました。
コンパクトかつクラシックなスタイリングの見た目とは裏腹に、回せばスポーティな性能も体感できます。
渋い雰囲気を漂わせるボンネビルは、まさに英国紳士のバイクと言えるでしょう。
■ボンネビルの歴史
2001年からラインナップされたボンネビルは、多くの仕様変更を行っています。
発売の2001年から2006年までは、カラーチェンジのみで過ごしていました。
2002年には上級グレードとして、ボンネビルT100が発売されました。
ボンネビルT120は、外装を中心とした装備のグレードアップが行われていました。
2007年に初めてのマイナーチェンジを行い、エンジンのシリンダーボアを4ミリ拡張し、排気量を790ccから865ccへアップさせました。
2008年のマイナーチェンジでは、燃料供給方式がフューエルインジェクションに変更されました。
2009年に3年連続のマイナーチェンジを行い、前後17インチの“キャスト”ホイールを採用しました。(T100はスポークホイールのまま)
このキャストホイールの採用で、クラシックスタイルが若干薄れてしまいましたが、シート高が35mm低くなったので、大きな恩恵も得ました。
同じく2009年にエントリーモデルとなったボンネビルの上級グレードとして、ボンネビルSEが発売されました。
ボンネビルSEは、よりクラシックなハイスペックモデルとしており、17インチのタイヤはそのままにT100装備を追加したようなモデルでした。
その後はボンネビル/SEの2モデルは仕様変更を行わずに、2015年を最後に生産終了となりました。
2017年には既存のT100を大幅にモデルチェンジした新世代ボンネビルT100が登場しました。
【ボンネビルの装備】
ボンネビルのメーターは速度計のみの1眼式となっていました。上級グレードのボンネビルSEは、ボンネビルT100の外装装備を持っていたので、アナログのタコメーターと速度計を装備していました。
【ボンネビルのパワーユニット】
トライアンフの伝統でもある空冷バーチカルツインエンジンは、大型バイクの中で一番乗りやすいと呼ぶ人がいるほどフラットでフレンドリーな特性となっています。
865ccの為、加速感も十分あります。
【ボンネビルのシャシー】
現代の技術で最適化したダブルクレードルフレームは、軽量かつ安定したハンドリング性能を生み出します。
トライアンフのエントリーモデルとして活躍できるほど、簡単で扱いやすい特性でした。